D・カーネギーの「道は開ける」には、悩みの克服方法が整理されています。
仕事をしている中でたくさんの問題にぶち当たります。
そこでその問題を「考える」のか「悩む」のかどちらが正解だと思いますか?
「悩む」というのは解決できないことについて思いを巡らせることです。
自分の行動を整理して「悩む」を克服しましょう。
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★人のために生きていませんか?
【社会人3年目の会社員の悩み】
人の上に立つことで、下からの評価というものも気になるポイントになります。
自分は部下から尊敬されているのだろうか、部下に感謝されているのだろうか、そういったことに人は悩みを持ちます。
しかし、そういったことに悩んでいる時間というのは、無駄な時間だとカーネギーは言っています。
そもそも、部下に仕事を教える、部下に親切にすることは誰のために行っているのでしょうか。
「部下のため」と答えた方は、部下に過度に期待してしまっています。
そして、親切に対する見返りがないと、不満や怒り、悲しみなど様々な感情を引き起こしてしまいます。
人間は生まれつき感謝を忘れやすくできている。
だから絶えず感謝に期待していることは、みずから進んで心痛を求めていることになる。
D・カーネギー「道は開ける」P.202
人間の本能の中には「感謝」という感情はなく、感謝という感情は教育によって生まれたものだとカーネギーは言っています。
だからこそ、感謝や恩返しを期待する時間自体が無意味なものだということですね。
先程の話に戻ると、部下に仕事を教える、部下に親切にするということは「部下のため」ではなく「自分のため」そう言った気持ちで接することで、無駄なことで悩む暇がなくなるのではないでしょうか。
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★感謝や恩返しを期待しないようにしましょう
言っていることはわかるよ! でも、それでもどうしてもモヤモヤしてしまう時ってあるでしょ。 私、イライラして本人に言ってしまいそう。どうしたらいいかな?
そうじゃな、そんな時は「自分はあんな恩知らずな人間に育たなくてよかった」と考えてみるといいのじゃ。
うーん、そっかあ。できるかなー…
じゃが、そうやってイライラしているパワーをもっと違うことに使ったら、イライラもしなくなるんではないのかな?
違うこと…そっか、私だって、まだまだ新人の部類だし、自分の仕事のスキルをもっと学ぶことにパワーを使ったほうがいいよね。
そうじゃ、そうじゃ!人のために時間を使うより、自分のために時間を使ったほうが効率的じゃよ!
自分の敵を許し、忘れてしまう確実な方法は、自分自身よりも限りなく大きな主義主張に夢中になることだ。
そうすれば、私達が出くわす侮辱や敵意など問題ではなくなる。
なぜなら、わたしたちは主義主張以外のものはすべて意に介さなくなるからだ。
D・カーネギー「道は開ける」P.193
「感謝しなさい」と習って、大切にしてきている人こそ、人ができないところを見ると、目をとめて気になるかもしれません。
しかし、そういったことを考えている時間というと、人のマイナスな部分にばかりエネルギーを割いてしまって、私もそのマイナスのエネルギーに支配されてしまいます。
そもそも感謝なんてもらえないもの、と考えていればどうでしょう。
人から思いがけずプラスの反応をもらえた時に、「ありがとう!と言ってもらえてた」「こんなに私のこと考えてくれていたんだ」とプラスのエネルギーに包まれますよね。
折角なら、マイナスではなく、プラスのエネルギーに包まれて人生を楽しく過ごしていきましょう。
(参考)
D・カーネギー「道は開ける」(創元社)
まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)
3年目になり2人の後輩ができました。
今まで先輩に教えていただいたことを、今度は私が後輩におしえてあげようと、1から丁寧に教えているつもりですが、後輩の教わる姿勢にどうしてもイライラしてしまいます。
教えたことに対して「ありがとうございます」も言わない。
それくらい常識なので、自分の教え方が悪いのかなーと不安に思っています。