沢山の仕事に追われていると、それだけで「頑張っている」「優秀だ」なんて思われることがあります。
皆さんは人からの期待に応えるために、頼まれたことを全部引き受けてしまうなんてことはありませんか?
商業デザイン界の巨匠ディタ―・ラムスは自らのデザインに対する考え方をこう言っています。
より少なく、しかしより良く
エッセンシャル思考とは、この「より少なく、しかしより良く」を追求する考え方です。
その中でも大切な3つのポイントがあります。
①見極める
②捨てる
③しくみ化する
今回は③しくみ化するについて詳しく説明していきます。
皆さんもエッセンシャル思考でシンプルに生きましょう。
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★集中してる!でも頭の中では別のことを考えていない?
こんな経験はありませんか?
あ、課長に言われていた案件やらないと…
あ、ラインだ!今日の夜飲み会かー!どうしようかな…
あー、あいつ(後輩)またやらかしたな。フォローしにいかないと。
(心の声)あれ、全然進まない。エッセンシャル思考でやるべきことをしっかり見極めたはずなのに…
このように折角、エッセンシャル思考で自分のやることを決めたのに、なんか上手く進まない、なんてことはありませんか?
この状態では、まだエッセンシャル思考ができているとは言えませんね。
私たちの脳はすごく賢くて、物事をやりながら、いくつものことを考えることができます。
注意力がある、と言えばそうかもしれませんが、集中できているかと言われれば、そうではありませんよね。
折角やることを決めたのに、集中して取り組めなければ意味ありませんよね。
では、今この瞬間に集中するためにはどうすればいいでしょうか。
今この瞬間に集中するために
- まず机についたら深く深呼吸、何も考えない
- やるべきことをリストアップしましょう
- 今すぐやること以外はすべて線を引いて消してしまいます
- この先やりたいこと(今すぐ必要ではないが重要なこと)をリストアップします
- 今すぐやることから取り掛かりましょう
実はこの先やりたいことリストアップするのには、とても重要な効果があります。
それは、集中できない理由に「この先やることをイメージしてしまうから」ということがあるからです。
「あ、あれやらなきゃ」「あれってどうだっけな」という頭の中の思考が、集中を途切れさせてしまいます。
だからこそ、一度リストアップして、頭から吐き出しておくのです。
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★決めたことをしっかりやり切るためのルール
では、いざやると決めたことでも、中々上手くいかない、頑張れない、そんな場合はどうすればいいでしょうか。
そんな時に必要なのが「仕組化する」ですね。
実は、仕組化することで、決めたことのはかどり方が全く違ってくるのです。
①見積もりは1.5倍
やると決めたことがうまくいかない…そんな方は希望的観測に従って生きている可能性があります。
【例】
「この仕事は5分もあればいいかな」
「待ち合わせの場所までGooglemapで10分だから、急いでいけば7分くらいで着くだろう」
「本気を出せば、一週間で終わる」
など、根拠もない自信を持って仕事に臨んでいませんか?
だから、予想外のことが起きると困ってしまい、仕事が大幅に遅れてしまいます。
これを解消するために、自分で見積もった時間を1.5倍にして考えておくのです。
そうすれば遅れそうになって焦ることはありませんし、早く終われば余裕も生まれますね。
②リスクを考える
決めた仕事がうまくいかないという方は、その仕事のリスクをしっかり考えていないかもしれません。
そのためには、仕事を始める前に自分自身にこんな質問をしてください。
「この仕事にはどんなリスクがあるか?」
「最悪の場合、どんなことになりそうか?」
「リスクを減らすために投資をするとしたら、何をするか?」
予め、リスク対策を取っておけば、どんなことが起きても安心ですね。
③早く小さく始める
これは、いつも〆切間近になってしまう人にお勧めの方法です。
やるべきことが入ってきたときに「早く小さく」始めるのです。
例えば、ミーティングの予定が入ったら、15秒使ってそのミーティングの目的を考えて手帳に書いておく。
来月企画会議に出ることが決まったら、5分だけ使って思いついたアイディアをパソコンに打ち込んでおきましょう。
この作業で大切なことは時間は短く短くということです。
この作業をやるだけで、次に作業を進める時のストレスが軽減され、スムーズに取り掛かることができます。
自分が「大切だ」と思って決めたことは、何としても達成させたいものだと思います。
その為には、ただ頑張るのではなく、最短距離で頑張る。
どうすれば最短距離で成功するかを常に考えてみましょう。
(参考)
グレッグ・マキューン「エッセンシャル思考」2017年(株式会社かんき出版)
よし!今週末までの仕事を終わらせてしまおう!