『栄養学を踏まえたファスティング』 安全・安心・おいしいものを「添える」お手伝い ~SOWELU(ソエル)村山代表~

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ファスティングとの出会い

元々、短大で栄養学の勉強をし、卒業後栄養士として活動し始めました。短大では管理栄養士の資格はとれない為、特別養護老人ホームで2年間の実務経験をし、仕事をしながら管理栄養士の資格を取りました。そして、管理栄養士として病院で勤務し始めたんです。病院勤務をする中で、疑問に思ったことは「医療はこんなにも進歩し、テレビでも沢山の健康情報が流れているのに、なぜ病気で苦しむ人は減らないのだろう…」ということです。

医療費は年々増ていますし、子供はアレルギーやアトピーなんて当たり前。自分自身が学んできた、西洋医学や現代医学では良くならない方も沢山いました。そんな疑問や矛盾を感じたことで、20代後半は、現代栄養学だけでなく、新しい情報をとるためにほかの勉強を始めたんです。漢方やマクロビ、ファスティングと沢山の学びの中で、一番衝撃を受けたのがファスティングでした。

実は私、昔はもっと太っていたんです。だからファスティングをしてみた、というわけではなく、結婚してすぐに婦人科系の疾患が見つかったんです。病院に行ってみると、薬と手術によって治すということでした。しかし、医者からそう言われた時、私の気持ちは「薬と手術という選択肢をとりたくない」というものでした。そして、「薬と手術は嫌だ」と思った瞬間に一番最初に浮かんだのが『ファスティング』でした。この頃は、ファスティングは知識として知っていただけで、実際にやってみたことはなく、自分にいい影響を与えるかどうかまではわかりませんでした。ただ、頭に浮かんだのだからやってみよう、そんな気持ちで始めました。

正直ファスティングをやる前は「食べないことで何が得られるの?」と疑う気持ちがありました。しかし、初めてファスティングをやった時は衝撃的で「これだ!!」と思ったんです。そこからは、早かったですね。1回目のファスティングから2か月後には支部を立ち上げていました。

 

毎日の生活に『添える(ソエル)』存在になりたい

それからは、フリーでファスティング指導やパーソナルトレーニングジムでの食事指導など、自分が求められるところ活動をしていきました。そんな中、ファスティングや食事指導をやっていると、お客さまから良く聞かれることが「結局毎日何を食べたらいいの?」というものでした。

ファスティングをおこなって身体がとてもいい状態になったのに、終わった後前の生活に逆戻りしてしまう方も多くいました。「もったいない」と思う気持ちと、具体的に何か提案できない自分が歯がゆく感じました。「調味料を変えましょう!」と言ったとしても、「どこで売っているの?」と聞かれると答えられない。ファスティングも勿論大事だけど、普段の食事や毎日の生活にまでしっかり関わっていきたい。ソエルをオープンしようと思ったきっかけはそこにあります。

(店内の様子)

 

『あなたの生活に、安全・安心・おいしいものを「添える」お手伝い』これをソエルのコンセプトにしています。健康を気にしている方は、食べる物に縛られていたり、依存してしまう傾向があるように感じます。しかし、このように縛られるのは豊かではないと思うんです。ソエルに依存するのではなく、いざというときに頼りになる存在でいたい。お客さまのお手伝いをする『添える』ということを大事にしていきたいですね。

 

店舗の詳細はこちら

『自然食をもっと身近に』生産者と消費者の架け橋 ~SOWELU(ソエル)村山代表~

2018.01.31

 

必要としている人から広げていく

今の時代、テレビやネットなどで様々な情報が流れていますが、本当に人のためになる情報は中々ないのではないかと思うんです。ソエルが本当の食の情報をリアルに伝えていくことで、世の中の人に響くものがあればいいなと思っています。お店をオープンした当初は、なるべく沢山の方に伝えていきたいと思っていたんですが、今はまず必要としている人に届けていきたいという想いが強くなってきたんです。

例えば、奥さんがファスティングをやったのを見て、否定的だった旦那さんがファスティングをやってみた、こんな広がりが嬉しいと思うんです。こういう広がりや繋がりの中で、ソエルがお客さまの一歩踏み出すお手伝いをしていきたいと思っています。

ソエルには県外からの依頼も多くあります。遠いところからでも、必要だから来店してくださる。まずは、求めてくださっている人にしっかりと届けることで、その周りの方へ広がっていってくれれば嬉しいですね。

(ほうろく菜種油と食育&ランチを楽しむ会での講義の様子)

 

また、本当の食の情報を『伝える場』というのを、大事にしています。昨年は「毒出しセミナー」「わかりやすい家庭の食育講座」「生産者の方とのコラボセミナー」を開催しましたが、満席も多くお断りしなくてはいけないこともありました。今年はさらに『伝える場』を増やしていきたいですね。開催している講座では「わかりやすい」ということにこだわっています。専門的な人が聞くと「その言葉は使わない」ということもあるかもしれませんが、お客さんにとっては「わかりやすい」というのが一番ですよね。無理なく、正しい情報を伝えて、広がっていく。そういった広がりの中で、ソエルが確実に認められるよう努力していきたいですね。

 

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