「やる気なんて無いほうがいい?」モチベーションに依存せず結果を出す3つの方法

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★「やる気なんて無いほうがいい」はホント?

 

これは実は人によって異なります。

そのことを説明するために、まずはやる気の3段階を理解しましょう。

1.やる気がマイナスの状態

2.やる気がゼロの状態

3.やる気がプラスの状態

当然のことながら、マイナスよりゼロ、ゼロよりプラスの方がいいわけです。

この段階ではやる気、いわゆるモチベーションはあった方がいいですよね。

あなたの周りにも、すごくエネルギッシュでやる気に満ち溢れて仕事をしている人はいませんか?

その人はとても魅力的に見えますよね。

でもよく考えてみましょう。

その人は常にエネルギッシュですか?

いつもやる気に満ち溢れていますか?

しっかり観察してみると気分が悪く、暗い表情をしている時もあると思います。

それはやはり気分によって「やる気」が左右されているからです。

モチベーションは波と一緒で”寄せては返す”、つまりやる気バロメーターが上がれば、下がることもワンセットで起こるわけです。

心理学的にもわかっていることですが、やる気がある人ほど燃えつきやすいと言われています。

中学時代・高校時代にエースで4番、学年で1番モテていた学校のヒーローのような人がいたと思うのですが、総じて会社の出世レースからは外れパッとしない大人になっているそうです。

一方クラスで全く目立っていなかった人が会社を起こして社長になっていたり、いじめられっ子がとんでもない給料を稼いでいることはよくあります。

あのイチローでさえ愛工大名電からドラフト4位でのオリックス入団で1年目は2軍でパッとしませんでした。

もちろん現在では大活躍、テレビで引っ張りだこのメンタリストDaigoも、幼い頃いじめられていたそうです。

人間なので気分がいい時もあれば悪い時もあるのが一般的ですが、それによってモチベーションが左右されて、仕事のクオリティが落ちるのは避けたいですね。

つまり気分によってモチベーションが左右されない、究極的にはモチベーションなんぞに依存せず仕事を淡々とこなしていけるようになろうというのが今回のテーマです。

そのためにはまず「やる気がある=素晴らしい」という固定観念を捨ててしまいましょう。

そもそも理想的な状態とは、「やる気があろうがなかろうが仕事ができる状態」なんですね。

「やる気など、そもそも無い方がいい」という考えを受け入れていきましょう。

 

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★やる気を上げる(維持する)3つの方法

 

「やる気があろうがなかろうが仕事ができる状態が理想だ」と先ほどお伝えしましたが、とはいってもいきなりその境地になるのは難しいと思います。

ですので、まずはその前段階のやる気をマイナスorゼロ→プラスにしていく3つの方法を紹介します。

 

①脱完璧主義!100点ではなく65点でOKにしよう!

常に完璧でないといけないと思っていると、90点でも落ち込む必要が出てきてしまい、モチベーションは下がります。

まずは自分に対する評価の基準を下げることで継続してモチベーションを上がることを目指しましょう。

モチベーションの波が上がったり下がったりしていても、基準が下がっていることでゼロやマイナスにはならなくなります。

例えば、ダイエットは1日だけ運動や食事管理を頑張る方がいますが、そうではなく万歩計を使って目標の65%(目標10,000歩であれば6,500歩歩くことを基準にすれば、継続して取り組むことができ、燃え尽きることは少なくなります。

②全体量の把握と数値化

自分がこれからやろうとしている仕事の全体量を把握するようにしましょう。

そしてそれを必ず数値化して計測できるようにすること。

その理由は「65%の力で仕事を進め、やる気を維持するため」です。

この見積もりが甘いと一夜漬けなどで65%以上出す必要が出てきて、燃えつきてしまいます。

ただこういった見積もりはやめましょう。「1日15時間の仕事量で30日かかる」とか「頑張れば2日で終わる」とか。理由は分かりますか?

「1日15時間の仕事量で30日かかる」は人によりますが、おそらく65%の力ではないですよね。

フルパワーで30日は続かない人がほとんどだと思いますし、仮に続いたとしても燃えつきてしまいますね。

また「頑張れば2日で終わる」はもちろん「頑張れば」というのが65%でないという理由もありますが、1日というのが具体的に何時間なのか曖昧なのもダメですね。

例えば、「1日4時間の仕事量で3日で終わる=12時間の仕事量」と数値化して全体量を把握しておけば、自分がどこまで進んでいるかも分かり、かつ一夜漬けをすることなく、やる気を維持することができます。

 

③やることリスト作成→人に任せられる仕事は頼む

まず前提やることが多いとやる気を失います。それはそうですね。あれもこれもやらないといけない状態というのは結局どれにも集中することができないわけです。

②にも繋がりますが、リスト化することで仕事の全体像と総量が把握できます。

そして頭の中にあったすべきことがリスト化することで「見える化」します。

これは「思考の外部化」という大切な作業で、悩みなどがある場合も紙に書き出して「思考の外部化」をすると驚くほど頭が整理されて、心がすっとします。

そのリストの中で洗濯をする・コピーをとる・郵便物を送るといった時給が低い仕事は任せた方がやることが減ってやる気を失うことを防ぐことができます。

 

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★「やる気」に依存しない仕組みづくり

 

先ほどやる気を上げる(維持する)方法について話していきましたが、それらを実践していくことで常にモチベーションが維持された状態になるので、仕事の質が「やる気」に依存しなくなってきます。

仕組みを作るにはやる気を維持する方法を無意識に行えるほど継続し、その上でこの後紹介する3つの考え方を知り、惑わされないことが重要です。

 

①自分の基準>他人の評価

仕事をしていると否が応でも他人の評価がついて回ります。

しかしそれに惑わされるとモチベーションの波が大きく乱れ、燃えつきたり、モチベーション依存人間に戻ってしまいます。

大切なことは自分が決めた基準です。

毎日65%で継続するのであれば、誰が何と言おうとそれが継続していればOKなのです。

短期的にはモチベーションに依存している人の方が結果を出すかもしれません。

しかし長期的に見れば、必ず走り続けているモチベーションに左右されないあなたが勝ちます。

他人からどう思われるかよりも、自分の基準で最大のパフォーマンスを出せる環境を作ってください。

 

②自分を定期的に観察しよう!

私たちは悟りを開いているお坊さんではありませんから、どれだけ注意していてもモチベーションの波が大きく揺れている時はあるでしょう。

大切なことはそれを自分で気づくことです。

「よっしゃー!頑張るぞ」となっている時は、「モチベーションが上がっている。熱くなりすぎるな」と自分を自分で抑えてあげることが必要です。

モチベーションに大きく依存していると感じる人は比較的短いスパン、例えば2時間おきで自分を見つめ直してみたり、慣れてきたら毎日会社の自分の席に座った時に観察をするのでもいいでしょう。

③根性ではなく戦略

仕事でもスポーツでも根性がないから成功しないというのはよく聞く言葉です。

「気合いで売上を上げるぞ」などですね。

ただよく考えて欲しいのですが、気合いで売上が上がる、モノが売れたら苦労しないわけです。

必要なことは戦略、正しい方法論・仕組みを構築することです。

ビジネスであれば、これならいけるというビジネスモデルを作ることです。

営業であれば売上目標を立て、新規開拓のためのアタックリスト作成や受注確度によって顧客を分け、期日までに目標を達成できるよう1日ごとの行動計画に落とし込んでいくことです。

大切なのは気合いでも根性でもありません。戦略です。

 

誰しも「気分」や「やる気」に左右されて、仕事の質にムラがありますよね。

しかし、モチベーション依存を脱することでそのムラがなくなってくると、周囲からの信頼に繋がります。

やる気に満ち溢れている人ほど一度実践してみてはいかがでしょうか。

 

(参考)

石井貴士「1分間やる気回復術」2017年(秀和システム)


いつでもどこでも「すぐやる人」になれる 1分間やる気回復術

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