沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージをもち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになります。これを心理学では「自己効力感」と言います。
今回は日本を代表する歴史的名著『君たちはどう生きるか』の漫画版の名言をご紹介していきます。何かに悩んでいる人のヒントになる言葉がたくさん詰まった1冊をご覧ください。
★当たり前のことを突き詰める
(引用)「君たちはどう生きるか」
「あたりまえのこと」っていうのが曲者で…
ひとつのわかりきったことを
どこまでもどこまでも追いかけて考えてゆくと
ものごとの大事な「根っこ」の部分に
ぶつかることがあるんだ…
コペル君はニュートンがなぜ林檎が木から落ちたのを見ただけで、万有引力の法則を思い付いたのかを疑問に思います。それを叔父さんに聞いてみました。叔父さんの説明では、ニュートンはリンゴの木をどんどん高くしていった、そうすると宇宙に到達します。月の高さまで行った時に、「なぜ月は落ちてこないんだ」と不思議に思ったのがきっかけだったという話をコペル君にしてくれます。その時の台詞がこれです。
世の中には当たり前のことが溢れています。町中にある当たり前、仕事の中にある当たり前、その当たり前をそのまま片付けていませんか?コペル君は叔父さんのこの話を聞いて、なぜ粉ミルク家にあるのか?ということを深く突き詰めて考えました。そうすると、沢山の人が粉ミルクの製造に関わっているという「生産関係」の本質までたどり着きました。私達も、当たり前だと感じていることに対して「なぜ?」「なぜ?」と深く深く突き詰めてみましょう。きっと大発見が待っています。
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★変えられないことは考えない
(引用)「君たちはどう生きるか」
変えられないことを考えるのをやめれば
余計な感情に足をとられない
いま自分がしなければならないことに
まっすぐむかっていける
コペル君は友達との大切な約束を守ってしまいます。「あの時こうしていればよかった」「そんなつもりではなかった」と過ぎたことを振り返って後悔ばかりしていました。そして、これからどうすればいいかわからなくなってしまっていました。そんなコペル君に対して叔父さんはこういいます。
私達が生きている軸には過去・現在・未来があります。私達が苦しくて動けない時、私たちの思考は過去や未来について考えていることが多いです。過去あった出来事に対して「あの時ああしておけばよかった」、未来の出来事に対して「もしかしたらこうなるかもしれない」と現在を生きているはずなのに、思考は現在にないのです。しかし、過去起きてしまったことは変えられませんし、未来起きることを今変えることは不可能です。現在することしか変えることはできません。それを忘れずに生活していきたいですね。
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★後悔ではなく勇気に変えよう
(引用)「君たちはどう生きるか」
自分の中に少しでもきれいな心がわいてきたら
「今度こそそれを生かさなきゃ」って
背中を押してくれることがあるから…
たとえその時は苦しくても…
その経験は忘れてはいけないの
これからの長い道のりの中で…
きっと何度も背中を押してくれるから…
コペル君は友達に対して謝罪の手紙を書きました。そして、その手紙を母親に出しに行ってもらいます。母親は叔父さんから、コペル君の現状を聞き、自分の昔話を交えてコペル君に話をするのです。
母親は、20年前に神社の石段を上っているおばあさんの荷物を「持ちますよ」と言えなかった時の気持ちをずっと20年間持ち続けていました。しかし、その気持ちは嫌な気持ちとして残っているわけではありませんでした。
皆さんも、昔上手くいかなかったことに対して、後悔している気持ちや、嫌な思い出として残っていることが1つはあるでしょう。しかし、その後悔の気持ちは、次への勇気に繋がると考えてみてはどうでしょう。「もう後悔しない人生を…」ではなく、あの時の自分に力をもらって前に進むことを考えてみましょう。そうしたら、嫌な思い出なんて1つもなくなるはずですね。
漫画『君たちはどう生きるか』は、私たちが一度は経験する悩みや苦しさを乗り越えるための名言がたくさん含まれています。是非一度読んでみて下さい。
(参考)
吉野源三郎「漫画 君たちはどう生きるか」(マガジンハウス)
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