「商売が上手くいかない」そんな時に触れたい名言~松下幸之助編

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沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージをもち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになります。

これを心理学では「自己効力感」と言います。

今回は「経営の神様」と呼ばれるパナソニックグループの創業者、松下幸之助の名言から、「商売が上手くいかない」そんな時に触れたい名言をご紹介していきます。

今回はいつもとは違った形で、松下幸之助の不況克服の心得10か条を見ていきましょう。

 

★第一条 「不況またよし」と考える

 

不況に直面して、ただ困ったと右往左往していないか。

不況こそ改善へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくる。

松下幸之助は7年間務めた大阪電灯を退社し、自分の力を信じて独立を果たしました。

しかし、最初の1年は、生活が困窮し、着物や指輪を質屋に入れてお金を作ったと言われています。

そんな逆境を乗り越えたからこそ、言える名言です。

「商売がうまくいかない…」とただ悩んでいるふりをしていませんか?

松下幸之助は「赤字は会社が血を流している状態」と表し、なんとか血を止める方法を考え抜いています。

「やばい、やばい」ではなく、今こそ変化の時と受け止めましょう。

 

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★第二条 原点に返って、志を堅持する

 

ともすれば厳しさに流されて判断を誤りやすい不況こそ、改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を見定めよう。

そこから正しい判断も生まれ、断固といた不況克服の勇気と力が湧いてくる。

松下幸之助の信条は「良い商品を大量流通させる」ということにありました。

この信条を忘れずに、商売の基礎を築いていったのです。

 

経営状況が厳しい時こそ、「なぜこの事業をやろうと思ったか」そこに立ち返るべき時なのです。

どうでもいいプライドや意地に惑わされていませんか?

きっと本当にやるべきことにたどり着けると思います。

 

★第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ

 

ふだんより冷静で念入りな自己評価を行い、自分の実力、会社の経営力を正しくつかみたい。

誤った評価が破綻を招くのである。

 

 

★第四条 不撤退の覚悟で取り組む

 

なんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が、思いがけない大きな力を生み出す。

不況を発展に変える原動力は烈々たる気迫である。

松下電器は第一次世界大戦後の大不況でもリストラをせず、給料も減らさず、休日返上で在庫を売るということを会社一丸となっておこないました。

必ず、この会社の社員を守る!撤退しない!という強い意志を感じます。

この覚悟があったからこそ、社員もついていったのでしょう。

「失敗したらしょうがない」そんな気持ちを心の奥に持っている方もいるかもしれませんが、一度自分がやるという強い信念というのはトップが一番持つべき信念と言えるでしょう。

トップ以外にそれほど強い思いを持つ社員はいないと考えていきましょう。

 

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★第五条 旧来の慣習、慣行、常識を打ち破る

 

非常時ともいえる不況期は、過去の経験則だけでものを考え行動してもうまくはいかない。

これまでの当然のこととしてきた慣習や商売の仕方を、徹底的に見直したい。

 

★第六条 時には一服して待つ

 

あせってはならない。無理や無茶をすれば、深みにはまるばかりである。

無理をせず、力を養おうと考えて、ちょっと一服しよう。

そう腹を据えれば、痛手も少なくなる。

終わらない不況はないのである。

 

★第七条 人材育成に力を注ぐ

 

「苦労は買ってでもせよ」というが、不況とはその貴重な苦労が買わずとも目の前にあるときである。

好況のときには出来ない人材育成の絶好の機会としたい。

松下幸之助は人材育成としてもとても長けた人物でした。

「社員はお得意様」という言葉を使い続け、社員への感謝の気持ちを常に表していた経営者です。

皆さんは、業績が悪くなった時下にいる社員のに矛先を向けていませんか?

こういう時ほど、社員への日々の感謝を感じなくてはいけない時です。

不況の中でも、一生懸命に働く社員に対して感謝するとともに、熱を持って育成するという責任を果たしましょう。

 

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★第八条 「責任は我にあり」の自覚を

 

業績低下を不況のせいにしてはいないか。

どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。

うまくいかないのは、自らのやり方に当を得ないところがあるからである。

 

★第九条 打てば響く組織づくりを進める

 

外部環境の変化に対する敏感な対応は、よい情報も悪い情報も社員からどんどん上がってくる、お互いの意思が縦横に通いあう風通しのよい組織であってこそ可能となる。

 

 

★第十条 日頃からなすべきをなしておく

 

不況時は特に、品質、価格、サービスが吟味される。

その吟味に耐えられるように、日ごろからなすべきことをなしていくことが必要である。

 

松下幸之助は事業の実績は勿論のこと、沢山の経営哲学を生み出したまさに「経営の神様」と言えます。

今経営につまずいているという方は是非読んでみて下さい。

 

(参考)

江澤隆志「名言に学ぶ成功の条件」2016年(洋泉社)

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