★あなたは劣等感をマイナスに変えていない?
周りの友達を見て
「あの人は顔がキレイだから得している、どうせ私はかわいくないし・・・」
「アイツはいい大学出て、いい会社に就職したから幸せそうなんだな、俺なんて・・・」
と劣等感を抱いて、卑屈になってしまうことはありませんか?
人と比べたってしょうがないということはわかっているけれども、どうしてもやめられない、だから自分のことが嫌いという方は多くいるでしょう。
皆さんこんな考え方はしていませんか?
- 他人と比べて、自分は不幸だと感じる
- 他人と比べて、羨ましいが、自分にはほど遠いい世界だと感じる
- 自分の性格が嫌いである
- 成功している人を見ると、「失敗しろ」と思ってしまう
- 周りの人がみんな敵に見える
3つ以上当てはまる方は、劣等感がマイナスに働いてしまっている方です。
そもそも、他人と比べない人っているのでしょうか?
実はこの答えは「NO」だとアドラーは言っています。
例えば、オリンピックの金メダリストだって他の選手と比べて、勝つために練習を行っています。
決して、劣等感によって自分がやるべきことを見失っていないですよね。
このように自分の軸をしっかり持っている人は、他人と比べる劣等感をプラスに変えていたんです。
今回は、心理学者のアドラーの教えに基づいて、このような劣等感をプラスに変える方法をご紹介致します。
<Sponsored Link>
★劣等感をプラスに変える方法
そもそも劣等感とは何かということを見ていきましょう。
心理学者のアドラーによれば、
劣等感=主観的な比較
どういうことか具体的に説明していきますね。
例えば、仕事場の同僚を見て「俺はあいつみたいにコミュニケーション能力が高くないから・・・」と思ったとしましょう。
しかし、このコミュニケーション能力が相手に比べて高い、低いのという基準は自分の中の主観的な基準によって判断されています。
また、相手と自分を比べる際に、「コミュニケーション能力」という枠で比較するということを選んだのも自分なんです。
つまり、劣等感を感じて落ち込むという選択をしたのは自分であるというのがアドラーの考え方です。
劣等感をマイナスに変えていたのは自分自身って聞くと、信じられないかもしれませんが、実は劣等感を抱くことで「やらない」「できない」といった諦める理由を探していたんです。
自分の心に問いかけてみて下さい。
当てはまることはありませんか?
では、そういった劣等感をマイナスに変えるのではなく、プラスに変えるためにはどうしたらいいかご紹介します。
(劣等感がマイナスになる考え方)
- 私はあの人に比べて学歴が低いから、成功できない
- 私はあの人に比べてキレイではないから、彼氏ができない
- 私はあの人に比べて人見知りだから、初対面の人とうまく話せない
これは劣等感を理由に「○○できない」と思ってしまっている考え方です。
他の人と比較して、自分が劣っていると感じている所を言い訳にしています。
しかし、この考え方をプラスに変えてみるとこうなります。
(劣等感をプラスに変える考え方)
- 私はあの人に比べて学歴が低いから、成功するためには人一倍本を読もう!
- 私はあの人に比べてキレイではないから、メイクの練習をしてキレイになろう!
- 私はあの人に比べて人見知りだから、笑顔だけは必ず出せるように練習しよう!
このように劣等感を感じるから「自分はできない」「自分には向いていない」と諦めてしまうのではなく、劣等感を感じているからこそ、それをバネにして努力していくことを決心するという方法です。
劣等感というのは、「競争心」とも紙一重な存在です。
劣等感を抱くというのは、その人のことをうらやましいと思っているから、つまりその人になりたいと思っているからです。
考え方をちょっと変えて、劣等感をプラスに変えることで、理想の自分になることだってきっとできるはずです。
<Sponsored Link>
★他の人の良いところを存分に褒める
劣等感を力に変えるためにもう1つ大切なことがあります。
「他の人の良いところを存分に褒める」ということです。
では実際に実践してみましょう。
サンキュー、まあたまたまだよ。
いつも夜遅くまで残って準備したり、先輩にすぐアドバイスを求めに行ったりして行動しているところ見て、いつも凄いなと思っているんだよな。 俺も見習って頑張るわ!
お前だって、いつも資料とかすごく丁寧に作ってくれるから、助かっているよ! 俺は、そういうのが苦手だから、凄いなって思うよ。
ここでポイントなのは2つです。
- 行動を褒める
- 自分の話をしない
アドラーは劣等感を持っている人は、他人のことを「敵」だと思っていることが多いと述べています。
本当だったら、競争する相手でもないのに、優れていると感じている人を妬み、蹴落とそうと思っているのです。
そんな風に思っていると、劣等感を持っている人を見て、褒める言葉を口にしても、「○○さん凄いよね、どうせ自分は…」と自分の話に持って行ってしまいます。
また、本当は他人が凄いのは努力しているという「行動」をしていることなのにも関わらず、行動ではなく自分が思う事実を褒めてしまいがちです。
例えば、仕事の成績や上司の評価、持っているものなどです。
だからこそ、褒める時は、その人がどんな行動をしているかということに着目して褒めることが大切です。
心理学に「返報性の原理」という言葉があるように、人は他人から何かを与えられると、それを返さなくてはいけないという気持ちが働きます。
相手に対して、行動を褒めることで、相手も自分の行動を褒めてくれやすい傾向にあります。
自分が一番自分の良いところって見えていないものです。
相手に褒められることで、自信を持って劣等感を克服しましょう。
(参考)
岸見一郎/古賀史健「嫌われる勇気」2013年(ダイヤモンド社)
C君この間の営業成績トップだったみたいだね、本当凄いな!