★腸が第二の脳と呼ばれる理由
腸は「第二の心臓」と呼ばれていることを知っていますか?
腸と脳というのは密接に関係し合っています。
その1つの理由として、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの95%、ドーパミンの50%が腸で作られているという研究報告があります。
セロトニン、ドーパミンのについてはこちらの記事をご覧ください
また、腸は身体の中で唯一、脳からの命令を受けずに自分の判断で動くということがわかっています。
これってすごいですよね。
例えば、脳がストレスを感じると、自律神経から腸へストレスを感じるので、お腹が痛くなってしまったり、便秘気味になってしまったりします。
腸には多くの神経や血管が集中している為、緊張やストレスの影響を受けやすい場所となっているのようです。
逆に腸内環境が良いと、癒し物質であるセロトニンという物質が多く分泌され、幸せを多く感じるようになり、腸内環境が悪いと、食欲抑制ホルモンであるレプチンが働かなくなり、いくら食べても満腹感が得られず太ってしまってり、イライラしてしまったりします。
だからこそ、腸と脳というのは密接に関係しており、腸は「第二の心臓」と言われているのです。
腸とは
腸とは、小腸(十二指腸、回腸、空腸)と大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)のからなっています。
小腸が6m、大腸が1.6mにもなる消化器官で、主に消化や吸収、排便に関わる器官です。
腸の中には約100種類の腸内細菌がいて、主に大腸に住んでいます。
この腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分かれており、この3種類がバランスと保っています。
一般的に善玉菌の割合が増えると健康的に、悪玉菌の割合が増えると調子が悪くなると言われています。
小腸では、体内に入ってきた食物から栄養素を吸収する場所です。
小腸にはリンパ節が沢山あり、そのリンパ節で有害な物質が体内に入ってきた際に、外に出す働きをしています。
大腸は小腸で栄養素を吸収した食べ物の残りかすを、便にして外に出す働きをしています。
大腸の働きが悪いと便秘になってしまいます。
腸の役割
①免疫力を強化する
人の免疫細胞の約7割が腸にあると言われています。
善玉菌が免疫細胞を刺激することで、免疫力が上がります。
②ホルモンバランスの乱れをコントロールする
GLP-1と呼ばれる消化管ホルモンの分泌や抑制によって、血糖値をコントロールしたり、食欲を抑えたりする作用があります。
③自律神経を整える
腸内でセロトニンやドーパミンなどの神経物質を分泌することによって、副交感神経と交感神経のバランスを保ち、心のコントロールをする作用があります。
このように、私たちの心と体両方と密接に関わっている腸をしっかり整えることで、心や身体の調子がよくなるでしょう。
<Sponsored Link>
★今話題の腸もみの効果とは
この腸の働きをよりよくするために、最近注目されているのが「腸もみ」です。
腸もみとはその名の通り、腸をもむことで、腸の働きを良くし、ダイエットや身体の不調を整えるためのものです。
腸もみの効果
①ダイエット効果
腸の動きのことを「ぜん動運動」と呼びますが、腸もみをすることで、このぜん動運動が正常に行われるようになり、お腹に溜まっていた便がしっかりでるようになります。
これはぽっこりお腹にとても効果的です。
腸の動きが悪いと、小腸大腸にたまった食べ物の残りかすからも、身体は栄養を吸収しようとします。
腸もみによって、そういった残りかすも外に出るようになる為、太りにくい身体になります。
②肌荒れ改善
腸もみによって、腸に溜まった余分なカスがしっかり排泄されるようになると、ニキビや肌荒れの改善にもつながります。
③肩こり・頭痛などの改善
腸にはマクロファージ細胞というものが集中しているのですが、腸もみをすることで、この細胞が全身に巡り、肩こりや頭痛の改善にもなります。
④生理痛の軽減
お腹には腸のほかに、子宮や卵巣など女性特有の臓器があります。
腸もみを行うことで、お腹全体の動きが活性化し、生理痛などの軽減にもつながります。
⑤口臭や体臭の改善
腸の動きが鈍くなり、長時間便が腸に溜まると、悪臭ガスが発生し、血液に乗って口や身体から出てくることもあります。
腸もみでしっかり便をだすことで、こういった毒素が便によって外に排出されるようになります。
<Sponsored Link>
★あなたの腸タイプ診断
腸もみにはたくさんの効果がありそうです。
では、実際に腸もみをする前に、自分の腸のタイプを分析してみましょう。
チェックポイントに多くあてはまるものがあなたの腸タイプです。
リンゴ腸
- お腹全体が張っている
- 野菜をあまり食べない
- 甘いものが大好き
- おならをよく我慢する
- ファストフードやインスタント食品が好き
- 肉をよく食べる
お腹全体がパンパンのリンゴ腸タイプの人は、お腹にガスが溜まっている状態です。
口臭や体臭の原因にもなってしまいます。
洋なし腸
- 下腹がぽっこりしている
- 運動が嫌い
- いつも浅い胸式呼吸している
- 肌荒れ、ニキビがひどい
- おへその下が全体的に硬い
- 猫背で姿勢が悪い
筋力不足などによって腸が下に下がってしまっていると、下腹がぽっこりしてきてしまいます。
くり腸
- S字結腸のところが硬い
- 水分をあまりとらない
- 排便をする時間が毎日バラバラ
- 朝食を食べる時間がない
- 便意を我慢してしまう
- 便がカチコチ
くり腸の方は、水分をとる量が少なかったりで便秘になりやすいです。
すいか腸
- おなかより手のほうが温かく感じる
- 一日中立ちっぱなし、座りっぱなりのことが多い
- 朝は顔がむくみ、夜は足がむくむ
- 体温が低い
- 歩くことが少ない
お腹には水分を排泄するリンパの通り道がありますが、その通り道が滞ってしまうと、お腹に水分が溜まってむくんでしまいます。
それがすいか腸の特徴です。
アボカド腸
- お腹をまんばんなく触ると、痛みを感じるところがある
- 生活が不規則
- 強いストレスを感じることが多い
- 不安で眠れないことがある
- 便秘と下痢を繰り返す
- 食後にお腹が痛くなった経験がある
ストレスによって腸にダメージを受けているのがアボカド腸の特徴です。
長期間強いストレスを受けると、便秘や下痢を繰り返しやすくなります。
自分に当てはまる腸のタイプは見つかりましたか?
勿論1つだけとは限らず、複数を併せ持っている方もいると思います。
次回は腸のタイプ別の腸もみ方法をご紹介していきますのでお楽しみください。
(参考)
「1日3分腸もみ足裏もみダイエット」2016年(主婦の友社)
砂沢やすえ「世界一くびれる!腸もみダイエット」2009年(フォレスト出版株式会社)
コメントを残す