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★運動すると疲労回復する理由
仕事で疲れて家に帰ると「早く休みたい」と思ってしまったり、休日は家でゆっくり過ごすという方も多いかと思います。
身体や心が疲労するとどうしても身体を休めることを第一優先で考えてしまいがちですが、「休みたい」と思っている時こそ「動く」ことで翌日の疲労感が全然変わってきます。
というのも「運動」は「睡眠」「栄養」と合わせて疲労の三大回復方法の1つと言われているからです。
「今は疲れすぎて運動なんてする気にならない」っていう気持ちはわかります。
しかし、考えてみてください。
それはそれだけ皆さんの心や身体に余裕がなくなっているってことですよ。
一歩踏みだすために、具体的に運動することのメリットをご紹介します。
①疲れにくい身体を作ることが出来る
身体を疲れにくくするためには、使えるエネルギー量を増やす必要があります。
身体活動に必要なエネルギーのほとんどは、ミトコンドリアが産出するATP(アデノシン三リン酸)によって作りだされます。
運動は、このATPを作り出すミトコンドリアの総数を増やすことができるため、 より疲れにくい身体を作ることができます。
また、運動によって心肺機能が高まり、酸素供給量が増えることで、疲れにくい身体を作ることが出来ます。
②ストレス解消
運動することで、癒しのホルモンであるセロトニンの増加につながると言われています。
また、運動することでストレス解消のホルモンが出るともいわれています。
運動が嫌いな人などは一時的に運動をすることによるストレスを感じるかもしれませんが、定期的に運動することでそれも解消されるでしょう。
また、運動することで、日常生活で使っていない筋肉を使うため、循環器や呼吸器、内臓の動きを活発にし、自律神経の乱れを回復する効果もあるようです。
③生活習慣病の予防改善
運動のもう一つの効果は「肥満予防」ではないでしょうか。
体重が増えることで、高血圧や高血糖、脂質異常などの原因である内臓脂肪が増加してしまいますが、運動をすることで予防に繋がります。
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★あなたの疲労タイプはどのタイプ?
一概に「疲れている」と言っても色々な疲れがありますよね。
疲労は倦怠感、体のだるさと言い換えられることが多いですが、多くの場合「身体からのサインである」と言われています。
勿論このサインは肉体的なものだけではなくて、精神的はものも含まれますね。
ではあなたの疲労度はどのレベルでしょうか?
確認してみましょう。
【A】
- 最近仕事に集中できない
- 仕事中にケアレスミスを沢山してしまう
- 考えるのも面倒なくらい疲れている
- 最近理解力が低下した気がする
【B】
- やる気が出ない
- 何もする気がおこらない
- 色々なことが不安に感じる
- 周りのことに対して興味が持てなくなった
【C】
- 身体が怠い
- 疲れが取れにくい
- 食欲がない
- 自分の意志に反して眠気が襲ってくる
【A】【B】【C】の中でどの項目に当てはまることが多かったですか?
数えてみてください。
次の章で疲労タイプ別のオススメ運動方法を見ていきましょう。
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★疲労タイプ別のオススメ運動方法
【A】に当てはまるものが多かったあなたは「脳疲労タイプ」
学生時代、長時間机に向かって勉強した時にこんなこといいませんか?「あ~疲れた!!!」こんな状態です。この疲労症状は、理解力、判断力などを奪い、職場での生産性、作業効率を大幅に低下させます。
ウォーキング・ジョギング・ヨガ
運動することで脳の血流を良くし、ストレスを軽減することで、脳疲労を回復します。
ジョージア大学で行われた運動と脳の研究によると、簡単な運動を20分程度行うことで、仕事の処理能力や記憶力が大幅に改善したようです。
身体が疲れているわけではないので、運動強度はお好みでOK!運動強度を高めた場合は、20分以下の運動でも良いみたいですよ。
【B】に当てはまるものが多かったあなたは「精神疲労タイプ」
物事に対して「頑張ろう!続けよう!」というような「やる気」や「モティベーション」といった精神力が奪われている状態の疲労です。
散歩
散歩のような有酸素運動、そして意識しないでもできる自動運動を行うことで、ストレス解消ホルモンや癒しホルモンであるセロトニンの活性化につながります。
また、精神疲労は運動によるストレスとの兼ね合いが重要です。
激しい運動から始めると、ストレスに対する抵抗から、逆に精神疲労を悪化させてしまう可能性があるためちょっとずつ運動に身体を慣らしていきましょう。
【C】に当てはまるものが多かったあなたは「身体疲労タイプ」
この身体疲労は脳疲労や精神疲労が原因で身体に影響を及ぼす症状です。脳疲労や精神疲労を見直すことや、他の病気を疑うことも大切になります。
軽いストレッチ・散歩
まずは日常生活の見直しが必要です。しっかり睡眠はとれているか?程よく歩いているか?など確認した後に、汗が出るくらいの運動を行っていきましょう。普段使っていない筋肉を少し動かすだけでも、疲労回復につながるでしょう。
「休みたい」ときこそ「運動」を習慣づけるだけで、心や体に感じる疲労度は格段に変わってくるでしょう。
まずは朝の散歩からでもスタートしてみませんか。
(参考)
高橋秀雄「専門医が治す!自律神経失調症」2015年(高橋書店)
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