★感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは
お腹が痛い…
下痢で苦しい…
こんな症状でお困りの方は、冬になると流行する病気のひとつとして『感染性胃腸炎』の可能性があります。感染性胃腸炎は冬にかかることが1番多い風邪としてニュースなどにも多く取り上げられますね。
感染性胃腸炎とは食品や水を介して各種のウィルスや細菌に感染し、発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などの胃腸炎の症状を来す病気のことを指します。この感染性胃腸炎はウイルスによるものと細菌によるものに分かれます。それぞれの原因となる病原体は以下の通りです。
原因となる病原体 |
|
ウイルス性 |
ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス |
細菌性 |
サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、病原性大腸菌 |
ウイルス性はいわゆるお腹にくる風邪と呼ばれるもので、冬場に多く見られます。細菌性は夏場の食中毒の原因になりうるものです。今回は感染性胃腸炎の中でも冬に流行するウイルス性について詳しくみていきましょう。
感染性胃腸炎の症状
- 発熱(37度~38度の軽度の発熱)
- 吐き気・嘔吐
- 下痢(水様性の下痢で1日に十数回見られるころもある)
- 頭痛
- 筋肉痛
主な症状は吐き気、嘔吐及び下痢です。発熱をすることもありますが、あまり高い熱とならないことが多いです。小児では嘔吐が多く、嘔吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間」は短くて数時間~数日(平均1~2日)であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と短期間です。
<Sponsored Link>
★2017年~2018年感染性胃腸炎の傾向
東京都感染情報センターの調査による、感染性胃腸炎起因ウイルス検出状況を見ると、今年のウイルス性胃腸炎の検出割合は、ノロウィルスとサポウイルスの2種類に分かれます。この2つのウイルスはとても似ていて、同じ症状を引き起こします。
(引用)東京都感染情報センター
ノロウィルス、サポウイルス共に食品や水を介しての経口感染や吐物、便を介しての接触感染によって感染が拡大しますので、しっかりとした予防が必要になります。
<Sponsored Link>
★どう対策・予防するか?
感染性胃腸炎で一番気をつけなくてはいけないのが人から人への感染拡大です。感染性胃腸炎は感染力が強い為、非常に注意が必要になります。この章では感染拡大を防ぐ予防法を紹介していきます。
①手洗い
手洗いは手指に付着しているウイルスを減らす最も有効な方法と言われています。帰宅時や調理を行う前、食事前、トイレの後に、流水と石鹸による手洗いを行いましょう。また、手洗い場や水道が近くになく、すぐに手洗いが出来ない場合は消毒用エタノールを使って消毒を行いましょう。
②食品の加熱
食事はなるべく火を通したものを食べるようにしましょう。特に貝類(主に牡蠣、シジミ、アサリなどの二枚貝)はしっかり加熱が必要になります。二枚貝を食べるときは、中心部まで十分加熱調理(85~90℃で90秒以上)しましょう。
③吐物やふん便の処理を正しく行う
感染者のふん便や吐物を間違った方法で処理をすると、処理に携わった人に二次感染する恐れがあります。感染に十分に注意しながら、スピーディーかつ、確実に行いましょう。
ふん便や吐物を処理をする場合は、部屋を十分に換気し、使い捨ての手袋やマスクをつけ、タオルやペーパータオルなどで吐物を除去します。その後、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)やアルコールで消毒します。おむつや拭き取りに使用したタオルやペーパータオルは、ビニール袋に密閉し、漏れないようにして廃棄しましょう。吐物は乾燥すると空気中に漂って、口からの感染に繋がります。素早く処理しましょう。
正しい知識を知っていれば、大きな感染を防ぐことができます。私達が一番簡単にできる手洗い、まずはここからしっかり始めてみましょう!!
(参考)
コメントを残す