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★「自分は幸せではない」そう感じたら第2の習慣
キャリアウーマンの皆さん、今あなたは幸せですか?
「幸せ」の定義は人それぞれだと思います。
特に女性は男性以上にライフステージによるキャリアの変化大きい為、人それぞれ幸せだと感じる瞬間は違うと思います。
「私は仕事が一番の幸せ!」と思っていても、女子会で専業主婦の友達の話を聞くと「やっぱり結婚が幸せなのかも」と揺らいでしまうこともあるでしょう。
現状に満足できない状態が続くことは、本当の幸せとは言えませんよね。
今回は7つの習慣のうち第2の習慣を使って、女性にとっての本当の幸せを感じる方法をご紹介していきます。
事例で見ていきましょう。
32歳キャリアウーマンのHさんは、仕事一筋で今までやってきました。
男性ばかりの職場の中でも活躍していて、女性では珍しい幹部候補とも言われています。
日々、仕事をすることでやりがいを感じ充実した毎日を送っています。
Hさん自身も「今は結婚したくないし、仕事で成功することが一番の幸せだ」と思っています。
今日は久々に高校時代の仲の良かった友人4人組で飲みに行くことになりました。
友人の中には、結婚して子供がいる、家業を継いでいる、フリーターとして自由に生きている友達など様々です。
Hさんは友人と話していると、つい友人をうらやましく感じてしまったり、自分の本当の幸せって何かがわからなくなってしまい、息苦しさを感じてしまいました。
日々流されるように生きていると、「自分は何のために生きているのか」わからなくなる時ってありますよね。
特に女性は沢山の生き方がある分、つい人と比べてしまったり、見栄を張ってしまうことが多いです。
迷いのない幸せを掴む方法を見ていきましょう。
★自分の役割を明確にすることで、幸せがみえてくる
人と比べないと自分が幸せかどうかわからない人は、自分の中に明確な幸せの基準を持っていないことに問題があります。
第2の習慣では「自分は本当はどう生きたいか?」を考え、自分のミッションステートメント作ることで、自分の価値観を明確にすることが重要になります。
では、この3つのステップに沿ってやってみましょう。
①自分の役割を書き出してみる
②それぞれの役割で何を実現したいかを考える
③文章化して定期的に見直す
ミッションステートメントは、自分の価値観ややるべきことを文章化した、自分憲法のようなものです。
私たちは様々な役割を担っているなかで、どうしてもある一方向に役割が偏りがちになってしまいます。
しかし、一度自分の役割を見直し、ミッションステートメントに沿って行動していくことで、迷わず本当の幸せに近づくことができるのではないでしょうか。
内面に変わることのない中心を持っていなければ、人は変化に耐えられない。自分は何者なのか、何を目指しているのか、何を信じているのかを明確に意識し、それが変わらざるものとして内面にあってこそ、どんな変化にも耐えられるのである。
「完訳7つの習慣 人格主義の回復」P.134
★ミッションステートメントを作って本当の幸せを手に入れよう
Hさんは自分をもう一度見つめなおしてみようと思い、先程の3つのステップを考えてみました。
①自分の役割
・娘
・姉
・友人
・会社員
・部下
・先輩
・同僚
・取引先
②役割で実現したいこと
・娘として、姉として家族に愛情をもって接する、何かあったら助け合いたい
・友人として、大切な人が困っている時には親身にありたい、正直でありたい
・会社員として、会社に貢献したい
・先輩として、後輩にいい影響を与えられる先輩でありたい
・部下として、チームの役に立つ部下でありたい
・同僚として、尊敬し合える同僚でありたい
・取引先には信頼される仕事をしたい
役割で実現したいことを考えていると、自分は会社員として、その中でも取引先や上司に対しての役割に自分の力の9割以上を割いていることが分かりました。
というのも女性でも結果を出せるということを取引先や上司に示したいという思いで行動することが多かったためでしょう。
一方で部下や同僚、家族や友人に対しての自分の目指す役割はほとんど果たせていないことに気付き、それらの点を修正していく必要を感じました。
③文章化して定期的に確認する
先ほどの自分の役割で実現したいことを手帳にミッションステートメントとして書き残しました。
今まで上司からの評価や取引先との関係が一番の幸せだったHさんでしたが、毎朝手帳に書かれたミッションステートメントを通勤時に確認することで、それ以外の自分の役割でも少しずつなりたい自分に近づいていきました。
そうすることで、自分の「本当の幸せ」が明確になり、人と自分を比べることがなくなり、充実した人生を送っています。
ミッションステートメントは作って終わりではありません。
そのミッションを果たすように、常に努力をしなければいけませんし、そのミッション自体も1年に1回程度、内容を見直していく必要があります。
努力や振り返りをするかしないか、その選択をするのは自分自身です。
努力や自省をするのは大変なことですが、それらなくして「幸せ」はありません。
さあ、幸せを掴みにいきましょう。
(参考)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①、plus」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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