★言葉の力は偉大である!
言葉は人を傷つけるものでもあり、人を動かしたり救ったりできるものでもあります。
子育てをしている人、部下を持っている人は、「なんでこんなこと言ってしまったのだろう・・・」と思ったことは多いのではないでしょうか。
最近ではインターネットの普及によって、誰かが発した言葉を聞く機会と同じくらい文字で触れる機会も多くなっています。
良い言葉に触れたり、発したりする機会が多いと自身の深層心理に良い言葉が働きかけ、結果的に仕事でいいパフォーマンスを出せるといった結果が科学的に実証されているそうです。
心理学的にはそれを「自己効力感」と言います。
この自己効力感とは、簡単に言うと、何かの行為に対して「私うまくできそう!」とか「いいじゃん、自分!」といったセルフイメージを持っているということです。
この自己効力感を高める1つの方法として、「言葉によってセルフイメージを持つ」というものがあります。
沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージを持ち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになりましょう。
今回はスポーツ漫画の名作「スラムダンク」から心を震わせてくれる名言に出会っていきましょう!
★負けが未来への勝利へつながっている
スラムダンク 第276話 「湘北バスケットボール部」より引用
「『負けたことがある』というのがいつか大きな財産になる」
全国大会2回戦の湘北VS山王、観客の誰もが王者山王が負けるとは思っていなかった試合で、主人公桜木率いる湘北高校が見事勝利します。
山王工業は今まで無敗の王者であり、昨年の優勝校でした。
試合後に山王工業の堂本監督は初めての「負け」を経験した選手たちにこのセリフを言いました。
私たちの多くは、山王工業の選手と違って初めて「負け」を経験するわけではありませんが、シチュエーションによっては「こんな負け方は初めてだ」と感じることはあります。
そんな時にはこの言葉を思い出して、「負け」に対する捉え方を変えられればいいのではないでしょうか。
上を目指せば目指すほど、結果への評価は厳しくなります。
しかし、そうだからこそ決して満足できない結果にどう学び、次への変化のために準備できるのか、しかも情熱を落とすことなく出来るのかが大切になってきます。
この言葉は、敗れたという結果を未来の勝利や素晴らしい結果につなげるために必要な情熱をかきたてる言葉です。
★「今」を生きよう!
スラムダンク 第270話 「栄光の時」より引用
安西先生「桜木君…白状します 君の異変には気づいていた…気づいていながら代えなかった…代えたくなかった どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ…指導者失格です あと少しで一生後悔するところでした」
桜木「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?」
安西先生「・・・」
桜木「オレは……オレは今なんだよ!!」
全国大会2回戦の湘北VS山王、白熱した戦いの途中で背中を痛めた桜木は、痛みに耐えきれず、一度ベンチに倒れこみます。
しかし、再度立ち上がりコートに入ろうとし、安西先生に止められた時のセリフです。
私たちは、仕事でもスポーツでも「今、この一瞬」に全力で生きることができているでしょうか?
多くの人は過去を後悔し、未来に不安を抱いて生きていると思います。
しかし、過去に起きた出来事を「ああしとけばよかった」「あの決断は間違っていた」とネガティブな言葉で嘆いたり、未来に対して「この仕事は本当に成功するだろうか」「この生き方は正しいのか」と不安を口にすることで、私たちの可能性を小さく小さくしてしまっているのです。
しかし、桜木のように「今に生きる」ことで、今自分がすべき大切なことが見えてきて、本当の実力を発揮することができるでしょう。
スラムダンクにはこの2つ以外にも沢山の名言が隠されています。
そして、あなたにとっての名言とは1人1人違います。
是非、自分にいい影響を与えてくれる名言を探してみてください。
(参考)
辻秀一「スラムダンク勝利学」2000年(集英社)
井上雅彦「スラムダンク30巻、31巻」1996年(集英社)
モチベーションアップの法則「自己効力感」http://www.motivation-up.com/
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