リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんによると、「仕事で高い成果を上げる」「仕事を楽しむ」ことで評価され続ける為に必要な力は全部で12個あるらしいです。
この12の力を適切なタイミングで、適切な学習をしていくことで、あなたの成長の大きくつながるでしょう。
今回は第9の能力である「委任力」についてご紹介していきます。
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★委任力とは
◆定義
人に仕事を頼み、任せる力
◆標準開発年齢
30代~40代
◆もしこの能力がないと
全ての力を自分で抱え込んでしまい、大きな仕事はできない
◆関連能力
文脈理解力、人脈開拓力、相談力、教授力、仲介調整力
「自分でやったほうが早い」皆さんはこんな悪魔の声に悩まされたことはありませんか?
大久保さんが言うには、仕事をしている人を大きく2つに分けると「人を使って仕事をするひと」と「人に使われて仕事をするひと」に2通りになるそうです。
あなたはどちらの人間でしょうか?
役職が上に行けばいくほど、人を使って仕事をしなくてはいけません。
そんな時に大切になるのが「委任力」です。
この委任力をつけることができるかどうかは、自分との闘いです。
なぜなら、誰しも「自分でやったほうが早い」という悪魔の声に耳を傾けたくなるからです。
自分より能力が低い人間に、仕事を任せるというのは自分でやるよりももちろん難しいことですよね。
なぜなら、自分が暗黙にわかっていることを、相手が理解できるように言葉や文章にしなくてはいけないからです。
しかし、委任力があることで、自分ひとりでやる以上の大きな仕事ができるのではないでしょうか。
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★委任力を磨くことでこんな風に変わるでしょう!
【アクション①】
悪魔の声を振り切る
【効果】
ここでいう悪魔の声とは「自分でやったほうが早い」「やって当たり前、できて当たり前」この2つです。
つまり、人に仕事を頼むことは自分一人で仕事をするよりも大変だということを理解することが大切ということです。
良く聞くのが「なんでこんなに部下がいるのに自分の仕事だけがこんなに多いんだ…」という声です。
勿論、自分と同じ人間が何人もいれば仕事ははかどるかもしれません。
しかし、自分とは全く別の人間を動かすということは、今まで以上のスキルアップが必要ということを理解しましょう。
そして、悪魔の声に耳を貸さずに、しっかりとやってもらったことに対して感謝と評価することが大切です。
感謝と評価もなく「やって当たり前だ」なんて顔をされたら、その人と一緒に仕事したいなんて思わないですよね。
【アクション②】
仕事の設計図に基づいて委任する
【効果】
アクション①で、委任する時に必要な心構えができましたね。
アクション②は実際に委任する時のポイントです。
それは仕事の設計図を作り、それに基づいて委任するということです。
委任する際には、仕事の設計図(全体像)が見えていないと、委任してもうまくいきません。
まずは仕事の設計図をたてて、小さな仕事の塊にしてみましょう。
そして、その小さな塊ごとに委任していくのです。
委任されるほうも、突発的な仕事よりも、全体像が分かった上で「私はここに関わっているんだ」と感じたほうが、仕事のモチベーションも上がりますよね。
誰しも「自分でやったほうが早いな」と思ってしまうときはあります。
しかし、そこで一度立ち止まってみてください。
「自分でやったほうが早い」ではなく「自分でやることしかできない」のではないのかと?
自分のスキル不足だと感じれば、委任力も積極的に高めていこうと思えるのでしょう。
(参考)
大久保幸夫「仕事のための12の基礎力‐「キャリア」と「能力」の育て方」2004年(日経BP社)
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