「6年前の今日を覚えていますか?」
東日本大震災が起こった日です。
忘れたくても忘れられない人がほとんどかもしれません。
特に被災者の方は今も辛い気持ち、やり切れない感情を抱いている人もいると思います。
警察庁は2017年3月10日時点での東日本大震災による死者は15,893人、行方不明者は2,553人と発表しています。
日本国内で起こった自然災害で死者、行方不明者数が1万人を超えているのは戦後初です。
まだ2,553人の方が生きているかどうかに関わらず、家族と会えていない、家に帰れていないと考えるとどうでしょうか?
いかにこの震災がおぞましいものであるかが見えてきます。
今日は3月11日。
被災地に黙祷を捧げるとともに、戦後最大の自然災害から私たちの人生の教訓を学んでいきましょう。
★「今日」は被災者で亡くなった方々が生きたかった「明日」である
今を何となく、盲目的に生きていませんか?
目的を持たずに、「何となく会社にぶら下がっていれば大丈夫そうだし」、「やりたいことがあるけど、また落ち着いたらやってみるよ」などと現状維持でOKというスタンス、「面倒だからまた明日!」状態になっていませんか?
もちろん家族を守るためといった、大切な目的のために会社にしがみつくことは立派なことです。
ただそういった目的を持たずに、だらだらと今を過ごしているのであれば、この機会に見つめ直してみるのはどうでしょうか?
ずっとやりたいと思っていたこと、例えば「お前には出来ないよと言われていた小説を書いてみる」、「飲みに行こうと口約束で終わっていた友達と飲みに行く」、「なんとなく仕事をしてきたけど、結果を出すために没頭する」というのもいいですね。
「今日」があるというのは当たり前のことではないと考えることが大切です。
著書『人を動かす』、『道は開ける』で有名なデール・カーネギーは「今日」についてこう言っています。
人生とは今日一日のことである
つまり今日一日頑張れるかどうか、「今」に没頭できるかどうかが全てであるということを表した言葉ですね。
3.11から私たちは今後に繋げていくべきですね。
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★今日が最後になっても…
岩手日報「最後だとわかっていたなら」です。まず見てみましょう。
あなたの大切な人と会うのが今日で最後だったらどうでしょう?
そう考えるだけで胸が締め付けられる想いになりますね。
動画ではこんな言葉が出てきます。
あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、
わたしはもっとちゃんとカバーをかけて神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、
わたしはあなたを抱きしめてキスをして、そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう
たしかにいつも明日はやってくる。
でもそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは今日どんなにあなたを愛しているか伝えたい
東日本大震災のような大災害は頻繁には起こらないでしょう。
しかし、大切な人が交通事故や病気で急にあなたの隣にいられなくなることは考えられます。
日頃のコミュニケーションのあり方を改めて考えさせてくれる動画です。
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★相手の気持ちを考えて
原発避難によるいじめ。
最悪ですね。
先日福島県から横浜市に自主避難した中学1年生の手記が公開されました。
以下部分的に引用しています。
ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。
福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった。
辛いですね。
この事件に端を発し、各地で同様の事案が見つかったそうです。
これにより政府は震災いじめの全国調査に踏み切りました。
そもそも大人でも職場やママ友の間などでいじめがあるくらいです。
子どもの世界は大人の社会の縮図なので、この事件はまだまだ氷山の一角と言えるでしょう。
ただしこの事件から私たちが教訓にしなければならないのは、「(自分とは違う)相手の気持ちを考える」というシンプルなことではないでしょうか。
そもそも低学年でのいじめの一番の原因は「人とちがうから」だと言われています。
自分と違うから別の人間なのではなく、自分と同じように感情もあり、喜怒哀楽もあります。
「東日本大震災を経験して、目の前で人の生死を見てきた。避難のために住み慣れた実家を出てきて不安なこともある。だからこそ人よりもいっぱい悲しい経験をしているはず」
と思えば、少なくとも差別をする気持ちにはならないでしょう。
そして、それは大人も同様。
職場いじめ、ママ友内での差別、最近はパパ友でも壮絶な戦いがあると言われていますが、相手を尊重して、自分の子ども・家族に恥じない振る舞いをしていきましょう。
「困っている人がいたら手を差し出している」、そんな親の背中を見て育った子供は幸せなはずです。
3.11から学べる教訓は数多くあります。
今回は「こころ」という切り口から考えてみましたが、一度時間をとって自分で振り返ってみてはいかがでしょうか。
また新しい自分が見えてくるはずです。
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