「売りたい」そんな時に触れたい名言~ディートリッヒ・マテシッツ編~

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沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージをもち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになります。

これを心理学では「自己効力感」と言います。

今回はレッドブルの創業者ディートリッヒ・マテシッツの名言から、「売りたい」そんな時に触れたい名言をご紹介していきます。

マテシッツは極度のマスコミ嫌いで、肉声を聞いたことがある人はほとんどいないと言われています。

そんなマテシッツはどうやってレッドブルを売り出していったのか・・・その秘密に迫ります。

 

★市場は創造するものだ

 

レッドブルのための市場は存在しない

我々がこれから創造するのだ

 

レッドブルと言えば『レッドブル翼を授ける』という言葉で有名で、CMや広告でカッコいい宣伝をしているのを見たことが多い方ですよね。

また、サッカーやF1のようなメジャースポーツなどのイベントで、レッドブルのロゴも掲げられています。

スポンサーとして多くのメディアに露出するレッドブルではありますが、創業者であるディートリッヒ・マテシッツ自身はマスコミ嫌いで、そのの言葉を聞ける機会はほとんどありません。

そんなマテシッツがレッドブルを設立するために最初につくったプレゼン資料に刻んだのが、この名言です。

 ディートリッヒ・マテシッツは、レッドブルは単なる飲料ではなく、「エキサイティングな体験」であり、スリルや冒険そのもの、と定義しました。

だからこそ、1980年代後半の創業当初から、「エクストリーム・スポーツ」のスポンサーとなります。

当時の若者は、厳格なオリンピック・スポーツよりも、スノーボードやマウンテンバイク、ハンググライダー、フリークライミングなど新しいエクストリーム・スポーツに惹かれていったのです。

それは反抗心の表れであり、それこそが「レッドブル的」な姿勢なのです。

そうやって今までになかった市場を、創造したのがマテシッツです。

商品を売りたいと考えた時に、すでにある市場に目を向けて考える方は多いでしょう。

しかし、全く新しい市場を創るというマテシッツの考え方こそ、莫大なヒット商品を生み出す秘訣なんですね。

 

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★ブランド価値は社長が高めるのではない

 

ブランドを作るのは商品であって私ではない

 

経済誌「フォーブス」は2012年のマテシッツの資産を53億ユーロと見積もり、世界長者番付で193位としました。

これは、オーストリア人として1位です。

これだけ成功した経営者ならメディアが殺到してもおかしくないのですが、彼の肉声をまともに放送できたところはないようです。

それはなぜかという理由がこの名言に隠されています。

(写真引用)日経ビジネスオンライン

 

「商品がブランドを作る」これは、当たり前といえば当たり前で、マーケティングの王道です。

しかし多くの企業は、その基本を忘れてしまいます。

新商品の発表会では、経営者が派手なプレゼンテーションを行い、メディアを賑わすのは、売り上げ目標の巨大な数字や業績予想といった数字です。

しかし、レッドブルは創業者のマテシッツが前に出ることなく、商品自体のブランド価値を存分に高めていったのです。

「ブランドの価値」というのはとても難しい概念だと思います。

商品の売上高だったり、質のいい商品を作るなどというのを価値だと売り出している企業も沢山あります。

しかし、レッドブルは「売れる商品を作るのではなく、売れる市場を作りだす」だからこそ、今の人気を手に入れたのですね。

 

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★良いものを広めたい

 

潜在能力があるにも関わらず、

これまで日の目を見ることのなかったブランドを、

眠りから冷ましてやりたい

 

1982年、多国籍企業のユニリーバで働いていたマテシッツは、ふと見た雑誌に掲載されていたリポビタンDというエナジードリンクの存在を知り、その効果に感銘を受けました。

そして、タイへの出張の際に出会ったクラティンディーン(タイ語で『赤い雄牛』)というエナジーエナジードリンクドリンクに惚れこむと、クラティンディーンのアジア以外の販売ライセンスを獲得し、レッドブル・トレーディング社を設立して独立を果たしたのです。

そのあと、3年の月日をかけてエナジードリンク・レッドブルを完成させました。

良いものだけど注目されていないもの、人々が知らないものを広めたいというというのは、よくある単純に新しいエナジードリンクの誕生話ですよね。

しかし、マテシッツは本気で広めるという想いで、莫大な費用と広告を使って、ブランド育成していきました。

あらゆるスポーツの一流アスリートと長期的なパートナー契約を結び、レッドブル片手に微笑むアスリートの姿がレッドブルの認知度を爆発的に高めた結果、レッドブルは消費者が一流のアスリートと”共感”できるアイテムとなったのです。

良いものを売るためには、そのための市場を作るというのは、どんな商品においても大切なマーケティングの考え方ですね。

 

マテシッツは先見の明があったのではなく、有言実行でレッドブルという大ヒット商品を生み出しました。

「売りたい」と思った方は、是非マテシッツの考え方を学びましょう。

 

(参考)

日経ビジネス

 

 

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