沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージをもち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになります。
これを心理学では「自己効力感」と言います。
今回は五郎丸の数ある名言の中から、「どうやってチームを引っ張ればいいの…?」と悩んでいるリーダーへの名言をご紹介していきます。
★チームがあるから個人が光る
足も速くない。
器用でもない僕が日本代表でプレーできるのは、ラグビーが団体競技だから
もちろんこのコメントには日本代表チーム副キャプテンである五郎丸の謙遜も入っているとは思います。
ただひとりが全てを兼ね備えていなくても、互いが自分の持ち味を出し合い、足りない部分を補完し合うこと。
それによって一人ではできなかったことが出来るようになったり、より個人が光ったりすることを表していますね。
また五郎丸自身、この言葉だけでなくプレーする仲間に対するリスペクトを表現した発言がとても多くあります。
心の底から仲間を大切に思っているということですね。
また五郎丸はチームワークについてこんな名言も残しています。
15人でトライを取ったんだという精神を持ち続ける。
それこそラグビーのオリジナリティとして大切にすべき部分じゃないですか
実際に仕事をしていると、一緒に働いているメンバーへ「コイツら仲間意識が本当にあるのか!?」と疑問になるときはありますよね?
独断で行動し、周りに悪い影響を与えるメンバーがいたらなおさらです。
もちろんそれは周りのメンバーに対してだけでなく自分自身に対しても。正直リーダーの皆さんの心の中では、「自分がいるからこのチームは回っているんだ」と言いたい時もあるでしょう。
ただそういう時ほど、「みんなのおかげだ」と感謝の言葉をメンバーに言ってみましょう。
人間なら誰しも認めてもらいたいという承認欲求を持っています。
そんな言葉をかけられた部下は、承認欲求が満たされてまた担当している仕事を頑張ってくれるに違いありません。
そして、日頃から感謝の声かけをしているリーダーに対して、「どこかでこの恩を返すんだ」と思っているメンバーもいることでしょう。
まさしく「返報性の原理」が働いているからですね。
返報性の原理とは、他人から何かいいことをしてもらったら、そのお返しをしないとウズウズしてしまうという心理状態です。
最初は「みんなのおかげだ」という発言すること自体、恥ずかしかったり、そもそもそんなこと思っていないという理由で言えないこともあるでしょう。
ただそんな方にオススメな名言は以下のマザーテレサの名言です。
思考には気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉には気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動には気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣には気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格には気をつけなさい、それはいつか運命になるから
有名な言葉ですね。五郎丸の言葉と合わせて一度実践してみてはいかがでしょうか?
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★夢を語って、人を巻き込もう
エディージョーンズヘッドコーチに
「日本の歴史を変える」と言われた時は、自分の気持ちが本当に高ぶったし、
このメンバー、あのスタッフならやれると思えました。
2011年12月26日の日本代表ヘッドコーチ就任発表以来、エディージョーンズは「日本の歴史を変える」を合言葉に様々な改革に乗り出しました。
「日本の歴史を変える」という言葉を一貫して伝え、選手たちもその言葉を信じて疑わなかったそうです。
結果ラグビー日本代表は南アフリカ戦で歴史的大勝利を納めますが、当時を振り返って五郎丸はこういう言葉を残しています。
80分間通して勝てると信じ切っていたし体現できた
もちろん厳しいトレーニングを繰り返してきたからこそ、戦い切れると自信を持つことができたと思いますが、それをリーダーとして成し遂げたエディージョーンズはやはりすごいとしか言いようがありません。
スポーツはもちろんですが仕事においても、夢や目標をメンバーに語り、それを一貫して続け、メンバーをゴールまで連れて行くことはとても大切です。
熱く燃えられる、モチベーションを上げられるビジョンを伝えられるからこそ、五郎丸はもちろんメンバー、スタッフが一丸となり結果を出せたわけです。
リーダーには色々な形があると思いますので、確かに一概には言えない部分もあります。
スターバックスのようにサーバントリーダーシップ(支援型リーダーシップ)を大事にしている会社もありますが、夢や目標を言うこと自体マイナスにはなりません。
熱く語れていない人は、一度自分の殻を破ってみるのもいいかもしれません。
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★弱みをさらけ出すことは悪いことじゃない
リーダーが弱みをさらけ出すことはチームに必要ないといわれるが、
感じていることを伝えておけば、しっかりサポートしてくれる。
それぐらい信じられる仲間たちがいた。
W杯の南アフリカ戦の直前、各ポジションのリーダーとのミーティングで自ら「緊張している」とその精神状態を周りに伝え、その時伝えた理由をこのように五郎丸は言っています。
バイスキャプテンとして、バックスのリーダーとして統率した五郎丸は、実はリーダーとしてのスタイルは自己流だったそう。
信じられる仲間がいるからこそ、五郎丸は自己流のリーダー像を構築できたのかもしれませんね。
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 准教授である小杉俊哉氏も「リーダー」という仮面を取ることの大切さを説いています。
五郎丸が自己流でやったことは理にかなっていたということです。
確かに何の弱みも見せない、抜けたところのない人は仕事ができて素晴らしいかもしれませんが、人間味がありませんね。
リーダーとしていろんなスタンスがあっていいと思いますが、ある一部分で少し抜けたところのあるリーダーの方が、部下もサポートしたいと思ったり、人間的に好きだからついていきたいと思うのではないでしょうか。
完璧主義になっている方は一度弱みを伝えてみてもいいかもしれませんね。
五郎丸は数多くのメディアで注目される発言をしていて、それらの一つ一つの名言に触れるだけで人生において大切なことが分かってきます。
リーダーとしてどう引っ張ればいいのか迷った時には五郎丸の名言に触れて解決策を探してみてはいかがでしょうか。
(参考)
五郎丸歩 「五郎丸語録」 2016年(中央精版出版・ぴあ)
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