リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんによると、「仕事で高い成果を上げる」「仕事を楽しむ」ことで評価され続ける為に必要な力は全部で12個あるらしいです。
今回は第10の能力である「相談力(カウンセリング力)」についてご紹介していきます。
<Sponsored Link>
★相談力(カウンセリング力)とは
◆定義
相談される力。人の話を聞き、一緒に問題を考えていく力。
◆標準開発年齢
40代~60代
◆もしこの能力がないと
相手の価値観を無視して自分の考え方を押し付ける。説教臭くなる。
◆関連能力
文脈理解力、委任力、仲介調整力
この第10の力は経験を積んだ40代以上の方に特に必要な能力となります。
自分がある程度の経験を積んでいると、部下が話している時に、「こうすればいいにだよ!」と一方的にやり方を押し付けてしまったり、答えが出なくて悩んでいる部下に「それでどうしたの!」と答えをせかしてしまうことありますよね。
このような態度を取らず、部下や同僚から相談され、そして相手を良い方向へ導く力のことを「相談力(カウンセリング力)」と言います。
カウンセリングというと、それを仕事にしているカウンセラーなどをイメージすると思いますが、近年部下が信頼できる上司像は「カウンセラー型上司」となっているともいわれています。
部下から信頼される上司になり、仕事で大きな成功を収めるためにも、「相談力」を磨いていきましょう。
<Sponsored Link>
★相談力を磨くことでこんな風に変わるでしょう!
【アクション①】
信頼関係を作る
【効果】
信頼関係と一言に言っても難しいですよね。
ここで考えてみてほしいことは、「自分が信頼できる人とはどのような人か?」とういことです。
皆さんが考えることは「自分のことを理解してくれる」ということではないでしょうか?
では、皆さんは部下のことをしっかり理解できていますか?
例えば、部下が置かれている状況、価値観、能力、嗜好など様々ですよね。
理解できていなかったら、聞けばいいんですよね。
自分が言いたいことばかり話していては信頼関係なんて築けません。
相手の話を聞くということから始めてみましょう。
【アクション②】
目標を共有する
【効果】
アクション①で信頼関係が築けましたね。
さらに大切なのは、目指しているものを共有するということです。
例えば、自分が部下の立場だとしたら「自分の仕事をさらにスキルアップしたい」という目標に、上司が共感してくれていると思ったら、アドバイスに耳を傾けますよね。
しかし、ただ売上をあげたいという上司の気持ちが見えてしまっては、話を聞く気になりませんよね。
相手がどのような目標を持っているかを共有することを意識することで、相談力は格段に上がりますね。
相談力があがることで、部下はあなたが思っている以上の力を発揮してくれるでしょう。
というのも、相談力は俗にいうコミュニケーション力の延長線上にあります。
こういったコミュニケーション力が上がることで、あなたの仕事もより楽しくなりますね。
(参考)
大久保幸夫「仕事のための12の基礎力‐「キャリア」と「能力」の育て方」2004年(日経BP社)
コメントを残す