沢山の良い言葉に触れることで、良いセルフイメージをもち、仕事でもプライベートでも良い結果が出せるようになります。
これを心理学では「自己効力感」と言います。
今回は19年ぶりに日本出身力士として横綱に昇進した稀勢の里の名言から、「強くなりたい…」そんな時に触れたい名言をご紹介していきます。
ちなみに稀勢の里の四股名の由来は「稀な勢いで駆け上がる」という意味を込めて師匠が提案したようです。
★心を込めてつとめること=「努力」
天才は生まれつきです。
もう なれません。
努力です。
努力で天才に勝ちます。
中学校の卒業文集に稀勢の里が書いた言葉です。
中学生の言葉とは思えませんね。
稀勢の里は小学2年生から相撲を始め、中学卒業後に鳴門部屋に入門しています。
卒業後に相撲の道へ進む覚悟が表れている名言ですね。
「努力」という言葉は、アスリートや有名人など様々な人が使う言葉です。
この努力には終わりがありません。
大辞林で「努力」という言葉を引いてみると
心をこめて事にあたること。
骨を折って事の実行につとめること。
つとめはげむこと。
と書いてあります。
目標に向かって心を込めて実行することは、全て努力に当てはまるのですね。
この「心を込めて」というのはとても大切な言葉です。
ただ「やり続ける」という努力は多くの人ができることです。
しかし「心を込めて」の努力をどれだけの人ができているでしょうか?
物事にはかならずやるべく「理由」があります。
その理由に対してしっかり心を込めて実行できるかどうかというはどの分野においても大切なことですね。
モンゴル人が台頭している相撲界において、横綱になった稀勢の里はそれだけ「心を込めて」努力してきたのでしょう。
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★自分にとって一番大切なものを理解しよう!
自分は力士として生きているから、土俵の上でしか表現できない。
結果を残していないから。
結果を残して、しっかりやることが自分の使命。
大関として、常に力を評価され続けてきた稀勢の里。
しかし、あと一歩のところで何度も優勝を逃し、横綱への道を阻まれてきました。
そんな時に白鵬に(稀勢の里にあと一つ足りないところは?)というインタビューで「日ごろの行い、日ごろの考え方。相撲だけ努力しても駄目」と指摘された時に言った一言です。
鳴門親方の教えを守り、土俵の外ではなかなか笑顔を見せない稀勢の里。
そんな稀勢の里に対しての白鵬の指摘も的を得ており、とても大切な言葉でしょう。
しかし、この名言で注目したいところは、自分にとって一番大切なものが何かを理解できているか?ということではないでしょうか。
どんなにいい人であっても結果を残している人、残していない人では、結果を残している人のほうが評価されます。
結果が出ないことを、決して周りのせいにせず、自分を磨き続けてきた稀勢の里だからこその名言です。
皆さんも、上手くいっていない時はつい他者のせいにしてしまいがちです。
しかし全てを自分で背負い、解決していくことが本当の強さにつながるのではないでしょうか。
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★立場が変われば、景色も変わる
上から見る景色はまた違う そこでしか見えない景色がある
土俵の外は千尋の谷と思え 心臓から汗をかけ
亭々と伸びる大杉のように
勝ってもおごらず、 負けても腐らず 上手はじょうずに、 下手はへたに
怒らせて、 でも力を出させろ
悩む前に稽古しろ 氷の上、 田んぼの上を歩くように膝を使え
土俵だけの稽古じゃない 土俵の外で何が出来るかだ
常に体を動かして 考える前にやれ
いつか気がつく 上がれば気づく
最後は稀勢の里の親方である鳴門親方の生前の名言です。
稀勢の里は中学卒業からお世話になっている鳴門親方の教えを今でも守っている場面が沢山見られます。
「立場」と「見える景色」の関係はよく富士山で例えられることが多いです。
例えば会社の中でも、イチスタッフが見ている景色が富士山のふもとからの景色だとすれば、店長は3合目、マネージャーは6合目、役員は8合目、社長は頂上といったところでしょうか。
イチスタッフの時には、自分よりも上は雲がかかっていて見えなくても、立場が上がっていけば雲の上からの景色が見えるようになりますね。今自分が正しいと感じていることも、立場が変わり、見える景色が変わったら、全く違う考え方になるかもしれません。一番大切なのは、立場が変わると見える景色が変わっているということを理解することでしょう。同じ景色は見えなくとも、違った景色を見ていること、どんな景色なんだろうと想像することが、自分をより強くしてくれるのだと感じる名言です。
稀勢の里は数十年ぶりの横綱ということで、大きな期待を背負って今もなお戦っています。そんな稀勢の里だからこその名言がこれからも沢山出てくるでしょう。
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