「カーネギーの人を動かすで未来を変えよう!」もっと部下に成長してほしいと思っている方へ

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D・カーネギーの「人を動かす」には、周囲への影響力を高めて、味方を増やすための方法論が整理されています。

「人を動かす」の「人」には顧客、従業員、同僚、上司、親、子、友人・・・とあらゆる人間関係に属する「人」が入ります。

しかし、本当に重要なのは「自分」という「人」がまず動くこと。

部下にもっと成長してほしいと思っている方へ、「できた」ことではなく「できている」ことを褒めることで未来を変えていきましょう。

 

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★「注意する」と「褒める」の割合はどのくらいですか?

 

まずは、今の自分の現状に当てはまることがあるかを見てみましょう。

部下に成長してほしいと願っている

自分が教わった通りに部下にも教えている

部下のことを理解してあげられている上司になりたい

注意すると褒めるの割合が、注意するのほうが多い

「すごいね」といって褒めている

どうですか?

最近はパワハラなどが問題にもなっており、部下を育てるときも「褒めて育てなさい!」なんていうことも言われていますね。

ですので、そんなことを聞いて、部下を褒めなくちゃと思っている方も多いでしょう。

では皆さんに質問です。

どうやって部下のことをほめていますか?

「すごいね」「ありがとう」「頑張ったね」「成長したね」などと様々な言葉で褒めているでしょう。

では、また考えてみて下さい。

部下に注意する時どのように注意していますか?

「ここが良くないから、次はこうしようね」と具体的な言葉で注意すると思います。

では最後に、褒める時と、注意する時との違いを考えてみてください。

もしかしたら褒める時の言葉がワンパターンになっていませんか?

誰でも褒めてもらうことは嬉しい。

だが、その言葉が具体性をもっていて、初めて誠意のこもった言葉、つまりただ相手を喜ばせるための口先だけのものではない言葉として、相手の気持ちを直に揺さぶるのである。

『人を動かす』D・カーネギー P.300

 

ただ、褒めなくちゃいけないという気持ちだけで「すごいね」「頑張ったね」と伝えても、その気持ちは相手に伝わってしまい、相手の心には響きません。

その人にあった、具体的な誉め言葉をしっかり伝えてあげましょう。

 

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★「できた」ことではなく「できている」ことを褒めて未来を変えよう!

 

思い出してみてください。

あなたの部下が最初に仕事を成功させたとき、一緒喜び、心を込めて「頑張ったな」という言葉を伝えてあげませんでしたか?

しかし、それが2回目、3回目、と回数を繰り返していくうちに、その仕事を部下がやることが当たり前になっていませんか?

さらに、もっと高いレベルでできないことを注意したりしてしまいます。

カーネギーは相手を成長させるための言葉のかけ方のポイントをこう述べています。

 

【成長させるための言葉のかけ方】

①小さな成長でも大きく褒める

何がどう素晴らしいか、昔に比べるとどうなったかを具体的に褒めましょう。

 

②相手を一人前として扱う

その人の人格を褒めることで、相手も期待に応えたいと思うでしょう。

ex.「あなたはいつもちゃんと話を聞いてくれるから・・・」「あなたは頼りになるから・・・」

 

③「簡単にできる」と激励する

やりさえすれば、あなたにとっては簡単だと伝えて、相手の信頼を伝えましょう。

ex.「優秀なあなたららきっとできるよ」「〇〇が得意なあなただから、きっと××もできるよ」

 

④肩書を与えて喜ばせる

大切な役割を与えていることを、全員に知ってもらう

ex.「あなたはうちのチームのリーダーだから」「あなたは片づけのスペシャリストだ」

 

こうやって相手を成長させるためには、具体的に相手を褒め、認める言葉をかけることが大切です。

しかし、一番大切なのは「相手を観察すること」です。

「この人はこんなことが得意なんだな」「入社したときと今では仕事にどんな差があるかな」「どんなところを努力しているんだろう」とその人をしっかり観察して、言葉を伝えることで相手にも誠意が伝わりますね。

 

”常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える”という、たった一つのことを学び取ることが出来れば、成功への第一歩は、すでに踏み出されたことになる。

『人を動かす』D・カーネギー P.64

 

【後輩C君にもっと成長してほしいAさんの場合】

 

(悪い例)

Aさん

C君企画書ありがとう!よかったよ!

 

C君

ありがとうございます。

 

Aさん

でね、来週の会議で使う資料なんだけど、データがわかりずらいわ。前にもそういう時は全員にわかりやすいようにっていったわよね?

 

C君

あ、そうですね、わかりました!

 

(良い例)

 

Aさん

C君、企画書提出ありがとう!参考資料がわかりやすくまとめてあってよかったわよ

 

C君

ありがとうございます!

 

Aさん

昔は資料作るのに必死だったけど、読む相手のことも意識して作っているのがわかるわ、すごく成長したわね

 

C君

はい!これからも頑張ります!

 

Aさん

うん、これからはこういった企画書や資料はC君にお任せね。来週の会議の資料の準備はどう?

 

C君
順調です!

 

Aさん
ありがとう!企画書もよかったし、データがもっとみんなにわかりやすく書くとよりいいわね。

 

C君

はい!

 

Aさん

資料作成が得意なC君なら、直すのもすぐできそうね!

 

C君

はい、ありがとうございます!

 

このようにAさんは、C君をしっかり具体的に褒め、資料作成という役割を与えています。

こうやってAさんから期待されることで、C君も期待に応えようとより成長していくでしょう。部下の成長は上司の能力にかかっています。カーネギーの教えを実行し、部下を成長に導ける素晴らしい上司を目指しましょう。

 

(参考)

デール・カーネギー「人を動かす」1937年

「まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」2015年(宝島社)

 


まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)

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