★インフルエンザってどんな病気なの?
今年も「インフルエンザ」流行の季節になってきましたね。
インフルエンザは毎年10月~3月に流行し、毎年ニュースなどで国やお医者さんも予防や対策を呼び掛けていますが、そもそもインフルエンザってどういう病気なのか知っていますか?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大きく分類されていて、このうち大きな流行の原因となるのはA型とB型です。
近年、国内で流行しているインフルエンザウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型(香港型)とB型の3種類です。
これらの3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返しています。
一般的な風邪は様々なウイルスによって起こり、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はなく、発熱もインフルエンザほど高くないため、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が急速に現れ、併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
普通の風邪に比べて症状が重い為、小さい子供や高齢者が発症するとかなり危険であり、最悪の場合死亡に至るケースもあります。
ではなぜインフルエンザがこんなに流行しているのかというと、感染力の高さが挙げられます。
というのも、インフルエンザは主にインフルエンザに感染した患者さんの咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことによって感染するからです。
これが飛沫感染です。
そしてインフルエンザウイルスは、呼吸とともに鼻やのどから体内に入り込み、気道の粘膜に吸着して細胞内に侵入します。
感染したウイルスは、のどや気管支、さらには肺で急激に増殖していきます。
このインフルエンザウイルスの急激な増殖が、他のウイルス感染症に比べて、速やかな発症につながっている要因と考えられています。
インフルエンザになると、熱は下がったのにまだ会社に行ってはいけないというのも、まだ体内にインフルエンザウイルスをもっている為、他の人に感染するのを防ぐためなんですね。
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★2016年の流行と傾向
では今年のインフルエンザの傾向はどうなっているのでしょうか。
2016年11月18日(金)付けのNHKニュースでは、11月13日(日)までの1週間の全国のインフルエンザの患者は推計5万人と、例年に比べ早いペースで増加しているということです。
現在感染が広まっているのは香港A型と新型インフルエンザのダブルの流行で2014年や2012年のような多数の感染者が出るだろうと言われています。
「インフルエンザ大流行の兆し」なんてネットなどで取り上げられていますが、例年のピークが1月~3月に対して今年は12月ごろから流行することが予想されています。
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★今年中にやっておきたい対策「予防接種」
大流行が予想されるインフルエンザですが、どうやって予防対策していったらいいでしょうか。
すぐに思いつくのが「予防接種」ですね。
予防接種のワクチンは毎年の流行に合わせて調合を変えて作られています。
厚生労働省の報告でも、インフルエンザワクチンは感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効とされている為、特に高齢者や幼児は感染後の重症化を防ぐためにも受けることをオススメします。
ワクチンの効果は2週間後からと言われている為、12月からの流行に向けても遅くても12月の中旬までに受けるといいでしょう。
しかし、ワクチンを打ったからといって必ずしも安全とは限りません。
一番はしっかりとした睡眠と栄養を取って、丈夫な体を作ることです。
そして日々のインフルエンザ対策がとても大切です。
この3つのポイントを是非押さえておきましょう!
①手洗い・うがいの徹底
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法で、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。
②適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
③飛沫感染を防ぐためにマスク着用
インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴による飛沫感染です。
したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。
今日からインフルエンザ予防をしていくことで、感染の可能性を低くすることが出来ます。
インフルエンザはなった本人からどんどん周りに広がっていく病気です。
少しでも体調の変化を感じたら、医療機関を受診してくださいね。
(参考)
国立感染症研究所「インフルエンザとは」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu/392-encyclopedia/219-about-flu.html
インフルNEWS http://www.influ-news.info/influ/
厚生労働省「今年度のインフルエンザ総合対策について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
厚生労働省「インフルエンザQ&A」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
Doctor Me「【2016-2017年】インフルエンザ流行速報!ワクチン予防接種・感染状況について」
https://doctors-me.com/doctor/respiratory/13/column/4506
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