★生理痛でなぜ起こるのか?
女性の方は特に毎月起こる生理がとてもつらいですよね。
生理痛や体調不良を起こす方も多く、そんな日に仕事をしなくちゃいけないのは本当に辛いですよね。
知っている方も多いと思いますが、労働基準法では「生理休暇」というものが定められています。
そもそも生理休暇とは、「生理日の就業が著しく困難な女性に対する措置」として、「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と労働基準法第68条で定められた制度のことです。
つまり、生理だから休めるというわけではなく、本当に働くのが困難な場合のみ取得が認められています。
また、生理休暇には取得日数というものは定められていない為、1日だけ、半日だけなど期間は労働者と雇用主の話し合いによって決められます。
このように、女性のための規則というものが定められていますが、実際に上司に「生理休暇下さい」とは言いだしにくいのが現状だと思います。
厚生労働所の調べによると、平成26年の生理休暇取得状況は0.9%と、制度はありながらも現場では取得が難しいのが現状だと言えます。
また仕事中だけでなく、生理痛というのは多くの女性の悩みになっていると思います。
そもそも、生理痛の原因は何かというと、大きくは生理痛の特に大きな要因となっているのは「プロスタグランジン」という物質だと言われています。
このプロスタグランジンの作用によって生理痛が起こりますが、人によって痛み具合や時期は全く違うと言われています。
生理前の不調
生理前の不調はプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が急激に増えることが原因です。
このプロゲステロンは排卵後に増え、受精卵が着氷しないと一気に減ります。
この大きな変化で、身体をコントロールする自律神経がバランスをくずし、頭痛や胃痛、イライラなどの不調を引き起こします。
生理前半の不調
生理前半の不調はプロスタグランジンという物質(子宮から経血を身体の外に排出する役割)が増えすぎることによって、子宮が急激に収縮しキリキリとした腹痛や腰痛、冷えなどの不調を引き起こします。
生理後半の不調
生理後半の不調は骨盤周りの血液の流れが悪くなり、腰回りの重だるさや、お腹の鈍痛、むくみを引き起こします。
このように時期によって身体の不調が人それぞれ違うでしょう。
まずは自分がどのタイプに当てはまるかというのを確認しましょう。
また、女性は2つある卵巣から交互に卵を着氷させようとします。
そのため、月ごとに違った痛みを伴う方もいるようです。
★生理痛の改善方法
重い生理痛の絶対的な改善方法は確立されていません。
なぜなら、原因が人それぞれだからです。
だからこそ、本当につらい生理痛をお持ちの方は婦人科に一度見てもらうといいでしょう。
というのも、つらい生理痛は実は子宮内膜症や月経困難症などの病気かもしれません。
その場合は病院での治療が一番なので、まずは婦人科の検診を受けて下さい。
しかし、そもそもの体質を改善することで、楽になる方もいらっしゃいます。
まずは、自分に合う方法があるかを試してみましょう。
①血流を良くする
生理痛の主な原因の1つに血行不良が挙げられます。
子宮から経血を排出するにも、血行不良では上手く血液が流れず、急激な子宮の収縮に繋がってしまいます。
②身体を冷やさない
冷えは血行不良や生理痛を引き起こし、むくみの原因にもなります。
特に生理痛の場合はお腹や、足を温めると効果的と言われています。
③運動不足
運動不足によって筋力が衰えると、血行不良そして冷えを起こしやすくなります。
こうやってみると、寒いオフィスの中で、ずっと座ったままデスクワークをしている女性の方は特に注意が必要かもしれません。
★仕事中でもできる生理痛を和らげる運動方法
では、仕事には言ったけど、生理痛がきつい…そんな時にやってほしい運動をご紹介していきます。
①骨盤周し
骨盤周りの筋肉は衰えることで、姿勢が悪くなったり、血行不良を引き起こします。
30分に1回はデスクから立って骨盤を回していきましょう。
ポイントは生理痛がひどくない時でもやることです。
生理痛が起こる前に運動をしておくことで、痛みを予防する効果があります。
②前屈・背屈
足は肩幅に開き、身体を前に倒してキープしましょう。
ふくらはぎに張りを感じたらOKです。
ふくらはぎはデスクワークや立ち仕事でむくみやすいポイントです。
ストレッチをしてあげることで、血行不良を防ぎます。
背屈はお腹と背中周りのストレッチとして効果的です。
③椅子に座って腰ひねり
椅子に座り、足地面から浮かします。
お腹に力を入れたまま、身体の前に腕で台形を作り、身体の中心を軸として左右にひねります。
腹斜筋を鍛えるエクササイズです。
仕事中にできる運動をご紹介しましたが、生理中はこまめに身体を動かし、血液の流れを良くすることが大切です。
勿論我慢できない痛みの時は鎮痛剤などにも頼ってください。
体質を改善して、生理の日もスッキリ過ごしましょう。
(参考)
産経ニュース「生理休暇取得1%割れ 男女雇用機会均等法も影響」
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