「7つの習慣で元気になろう!」 第5の習慣×先生

Pocket
LINEで送る

ビジネスマンのバイブルともいえる『7つの習慣』 はじめての方はこちらからどうぞ!

これだけ読めば大丈夫!!『7つの習慣で元気になろう!』総集編

2017.07.17

★生徒のことがわからないと感じたら第5の習慣

 

「先生」という言葉を広辞苑で調べると,

①先に生まれた人

②学徳の優れた人自分が支持する人。またその人に対する敬称

③学校の教師

④医師、弁護士など指導的立場にある人に対する敬称

などが挙げられます。

しかし私たちが考える「先生」の多くは③の学校の先生など「教える人」を指しますよね。

そして皆さんの中にも、「先生」という職業に憧れてなったものの、生徒にうまく教えることができない、生徒のことが理解できないと思っている先生方も多いのではないでしょうか?

生徒との関係が悪くなってしまうと、精神的に疲れてしまいますよね。

今回は、7つの習慣のうち第5の習慣を使って、生徒に信頼される先生になり、精神的にも元気になる方法をご紹介していきます。

 

では具体例で見てみましょう。

 

 

高校教師のKさんは教師になって3年目です。

今年から学生時代にやっていた念願のバドミントン部の顧問を任されることになりました。

Kさんが顧問になったバドミントン部は、ほとんどが経験者ばかりです。

今までの顧問の先生はバドミントンのことを知らなかったので、上級生中心の練習メニューを考えて活動していました。

Kさんは自分が顧問になることで、生徒たちにより良い指導ができると考えて、練習メニューなどを考えて生徒を指導するようになりました。

しかし、いくらKさんが指導をしても、Kさんと生徒の距離は縮まりません。

ある日、Kさんが職員会議が早く終わって部活に顔を出すと、生徒がゲーム練習をしていました。

Kさんは「今日はノック練習をやるようにいっただろ?何やってるんだ」と激怒しました。

Kさんは「なんで生徒たちはあんなに勝手なことをするんだ、だから強くなれないんだ」と生徒が嫌いになってしまいそうです。

 

 

★相手と同じ景色を見ているでしょうか?

 

「相手のことがわからない」「話を聞いているはずなのに」そうやって、人間関係で困っている人は多いと思います。

第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」ということです。

これは当たり前のことのように感じるかもしれませんが、私たちの多くは「聴く」ということの本当の意味で理解していません。

本当の「聴く」を理解することがどういうことなのかを見てみましょう。

 

【会話の段階】

レベル0 無視する

話しかけられても返事をしない。相手の存在を認める振る舞いをしない。

レベル1 聴くふりをする

ただ相槌を打つだけで、話の内容には無関心。別のことを考えている。

レベル2 選択的に聴く

自分が興味のある部分にのみ関心を持ち、自分の目線で解釈・評価する

レベル3 注意して聴く

関心を持って深く聴く。相手が問題と考えることが何かを理解しようと努める。

レベル4 感情移入して聴く

相手の目線で聴く。相手が世界をどう見ているのかを感情移入によって理解する。

 

これを見ると、レベル1や2の聴き方をしている方がとても多いのではないでしょうか。

なぜなら、私たちは「自分が話したい」という気持ちを強く持っているからです。

だからこそ、自分の話以外は上の空で聴いてしまっていたり、相手の話を自分の価値観で評価してしまったりするんですね。

ではどうやったら、レベル4の聴き方ができるか、それは「自分の場合に当てはめることをやめる」ことです。

私たちは「聴く」時に、「私もこうだったから、君もこうしてみな」と自分に置き換えてアドバイスをしてしまいます。

自分は「話を聞いてあげた」と満足しますが、相手は「私の気持ちを理解してくれた」とはなりませんよね。

自分を基準にするのではなく、相手の気持ちに共感をすることで、「こんなに深く聴いてくれた」と、良い人間関係が築けるでしょう。

 

人が本当に傷つき、深い痛みを抱えている時、心から理解したいという純粋な気持ちで話を聴いてやれば、驚くほどすぐに相手は心を開く。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』P.365

 

★深く聴くことで信頼関係を築こう

 

Kさんは第5の習慣の話を聞き、今までの生徒との会話を振り返ってみました。

 

Kさん「今の部の目標はなんだ?」

キャプテン「地区大会優勝です」

Kさん「そっか、じゃあ俺が大学時代にやってきた練習メニューを行うことで、足腰を強化するところからスタートするかな」

キャプテン「今まで練習は僕が考えてやってきたのですが・・・」

Kさん「そうか、指導者いなくて大変だったな、俺たちの学生時代も自分たちで考えていたがうまくいかないことが多かったな~・・・・」

 

キャプテンとの会話でも、生徒の話を聞くのではなく、自分の学生時代と比較していつも話をしていることに築きました。

そこで、生徒と話すときに「自分の話をするのを禁止!」と決め、部活に臨みました。

 

 

Kさん「キャプテン、今月はスマッシュ強化をしようと思うがどう思う?」

キャプテン「それよりも、試合前なのにゲーム練習が全然できていません。」

Kさん「試合前だからゲーム練習をしっかりしたほうがいいと思うのか?」

キャプテン「はい、だってそうじゃないですか?いつも同じスマッシュノックばかりでは試合になった時にうまくできませんし。」

Kさん「試合練習をしないと、スマッシュがうまく打てないと思って不安なんだね」

キャプテン「だって僕たちスマッシュ早い選手が少ないし、沢山ゲームしていったほうがいいと思う、試合になるとみんないつも通りプレーできないんです。どうやったら、普段通りプレーできるんでしょうか?」

 

しっかり話を聴くことで、生徒が何を不安に思っているのかをKさんは理解することが出来ました。

そして、Kさんがしっかり話を聴くことで、生徒がKさんを信頼して、Kさんに頼るようになってきました。

そして、Kさん自身もそんな生徒たちに自分ができることは何かを考えて顧問という役割を行うことができ、生徒との人間関係で悩むこともなくなりました。

 

誰しも「自分の話を聞いてほしい」と思っていて、しっかりと自分の話を聞いてくれる人には好印象を持ちますよね。

第5の習慣を使って、そんな聞き手になってみませんか?

 

(引用)

フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①③」2014年(宝島社)

スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)

 


まんがでわかる7つの習慣3 第3の習慣/第4の習慣/第5の習慣 (まんがでわかるシリーズ)

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です