★冷え性の原因は
12月が近づき冷え性の方には特に厳しい季節になってきましたね。特に多くの女性は「冷え性」と呼ばれる、体が冷えやすいことに悩みを持っています。そんな冷え性の原因と、効果的なストレッチをご紹介します。
冷え性の原因は様々だと言われていますが、ここでは一般的に言われているいくつかの原因を取り上げていきます。
①体内の熱産生が上手くいっていない
人間が活動しなくても消費してくれているエネルギーである、基礎代謝は、1日のエネルギー消費の60~70%を占めています。体の部位ごとに基礎代謝を分けると、筋肉が約38%、肝臓が約12%、胃腸と腎臓がそれぞれ約8%、脾臓が約6%、心臓が約4%、その他が約24%と言われています。この基礎代謝というのはエネルギー、つまり「熱」を生み出してくれるものです。特に熱を生み出す基礎代謝の約40%を占める筋肉の量が減っていってしまうと、生み出せる熱も少なくなってしまいます。女性は男性に比べて筋肉量が少ない為、冷えやすくなってしまうと言われているのです。
②生み出された熱が身体に廻らない
血液は体内で温められて、体中をめぐります。しかし、自律神経のバランスの乱れなどによって血流が滞り全身に熱が送られなくなってしまいます。自律神経のバランスはストレスや睡眠、食生活が原因となっています。また、運動不足などで筋肉の収縮がおこらないと、筋ポンプ作用が働かず全身に血液を送ることが出来なくなってしまいます。また脳科学が影響している場合もあるようです。人間は寒さを感じると体内の熱を外に放出しないように毛細血管や末端の血管を収縮させ一時的に血流を滞らせます。これが本来より続いてしまうことで、冷え性となるものです。
③熱が逃げやすい
身体の中の熱を逃がす働きとして「汗をかく」ということがあります。水分を多く摂りすぎることによって発汗機能に異常をきたすと冷え性になってしまいます。また身体の皮下脂肪がすくないことで、熱を貯めることが出来ず熱が逃げてしまう場合、逆に皮下脂肪が多いことによって、冷え性になる場合もあるようです。
ストレスや食事、運動回数など様々な原因から冷え性が引き起こされています。今回は運動でもストレッチに焦点を当てて、冷え性改善を目指していきます。
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★冷え性改善にストレッチが効果的な理由
冷え性改善方法の1つにストレッチが効果的です。その理由を見ていきましょう。
①血液の流れを良くする
筋肉には血管が通っています。この血管の中の血液は、筋肉がポンプのような動きを繰り返す事によって血液を循環させて心臓へと戻しています。この働きを筋ポンプ作用と言います。日常の生活のクセや、運動不足などで筋肉が固まってしまうと、正常に血液を全身に運ぶことが出来なくなってしまいます。
(画像)「あんみん整体院HP」より引用
特にふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれ、筋ポンプ作用が働きやすい場所でもあります。ストレッチをすること、縮んでしまった筋肉が動きやすくなると、血液循環を促進させることができるのです。これによって、身体に溜まっていた老廃物なども循環されて身体の疲労も溜まりにくくなったり、肩こりやむくみ、冷え性の改善にもつながります。
②自律神経のバランスを整える
自律神経のバランスが崩れると、身体で生み出された熱を全身に巡ることができないと言われています。自律神経のバランスに大きく影響しているのは「ストレス」です。最新の研究からも心の緊張と、筋肉の緊張は相関関係があるという結果も出ています。ストレスが溜まったり、仕事に疲れてリラックス取れない状態になると、自律神経の中の交感神経が優位に働きます。
自律神経の交感神経・副交感神経の作用を表した、下記の図を見て下さい。
交感神経と副交感神経は、両方一緒に作用するのではなく、片方が作用している時が、片方はお休みしているというような性質を持っています。普通の生活では日中に交感神経が優位に働き、夕方から夜にかけて副交感神経が優位に切り替わっていきます。そしてこの、自律神経の切り替えを、自分の意識のもとに行うことが出来るのが唯一『呼吸』です。正しいストレッチをすると、呼吸を吐きながら身体を伸ばしていきます。このうに交感神経と副交感神経のバランスが整うことで、血管の収縮を防ぎ、血液を全身に巡らせることが出来ます。
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★冷え性改善のストレッチ3選
【腓腹筋のストレッチ】
腓腹筋はかかとから膝裏までついているとても長い筋肉で、筋ポンプ作用に大きく関係してきます。
しっかりストレッチをしてあげましょう。
今回は仕事中でもできる椅子に座ったまま行える方法です。
(引用)ストレッチポール公式ブログ
- 椅子に浅く座り、坐骨で座面を捉え、背筋を伸ばして胸を張ります。
- 片方の脚を伸ばし、まっすぐな姿勢を保ったまま、体をつま先に向かって倒しましょう。
- 背中が丸まらないように注意しながら、自然な呼吸で姿勢を保ちます。可能な方は足の指さきを掴むようになさってください。
- ももの裏から膝裏、ふくらはぎにかけての伸びを感じたら、そのまま30秒キープします。
- 左右を変えて同様に行ってください。
*足先まで指が届かない方は可能な範囲で大丈夫です。
【ヒラメ筋のストレッチ】
ヒラメ筋は腓腹筋の下についている深層の筋肉です。
持久力が長いのが特徴なので、しっかりストレッチしてあげましょう。
(引用)ストレッチポール公式ブログ
腓腹筋のストレッチを膝を曲げて行うと、ヒラメ筋のストレッチになります。
【ふくらはぎ全体のストレッチ】
(引用)ストレッチポール公式ブログ
- 立った状態で壁やイスを利用して、つま先立ちになりカカトを上げます。
- つま先の上げ下ろしを行います。
冬は特に冷え性の方にはつらい季節です。日々のストレッチで冷え性を改善しましょう!!
実際にストレッチを受けてみたい方はこちらもご覧ください!
(参考)
IBMAパーソナルストレッチトレーナーテキスト
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