★なぜ3日坊主になってしまうのか?
「俺も社会人としてもっとレベルアップしたい!」
「よし!英会話を始めよう!!」
「よし!毎日新聞を読むことにしよう!」
「よし!資格を取ろう!」
と社会人になってから、何かしらの勉強を始めようと思われたことがある方って案外多いのではないでしょうか。
仕事で出世するために勉強する方もいれば、将来起業するために勉強する方、好きことを仕事にするに勉強する方、自分に自信をつけるために勉強する方と様々です。
しかし、いざ意気込んで始めようと思ったものの「あれ?また3日坊主で終わってしまった…」そんなことはないでしょうか?
では、3日坊主で終わったことがある皆さんに質問です。
「なぜあなたは3日坊主になってしまったと思いますか?」
多くの人はこう答えるでしょう。
「私は意志が弱いからだ」
「努力が足りなかった」
「明確な目標がなかったからだ」
3日坊主になってしまったのは、全て自分の性格のせいだと思っている人がほとんどです。
しかし、行動科学マネジメントを研究している石田淳さんによると、3日坊主にならないためには、「性格」ではなく「行動」に焦点を当てることが必要らしいです。
今まで、3日坊主になっていた原因を「性格」だと思って、性格を変えることに力を注いでいませんでしたか?
今回は「行動」に焦点を当てて、勉強を習慣化する方法をご紹介します。
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★「行動」に焦点を当てるとは
では「行動」に焦点を当てるというのを具体的にお話ししていきますね。
全ての行動は以下の3つの要素から成り立っています。
A 先行条件(行動の直前の条件) B 行動 C 結果条件(行動の直後の条件) |
ちょっとわかりにくいので具体例を挙げてみますね。
A 寒いと感じる B セーターを着る C 身体が温まる |
こんなイメージです。
Bの行動に焦点を当てると、行動を行う前の条件Aと、行動を行った後の条件Cが見えてくるんです。
つまり、Bの行動をするためには、Aの先行条件を整えてあげればいいんですね。
あれ?簡単かもしれない…そう思ってきた方はいい調子ですよ。
では、勉強を習慣化するという行動について考えてみましょう。
まず「どんな行動をするか」という「ターゲット行動」を決めます。
今回は「毎日新聞を読む」ということをターゲット行動としていきますね。
新聞を読むというのは、今の生活にプラスする行動となります。
これを「不足行動」といいます。
不足行動・・・足りない行動、増やし続けたい行動 〈例〉 毎日新聞を読む、ランニングをする、自炊をする、掃除をする |
ここで覚えておかなくてはいけないのは、この不足行動にはそれを阻む「ライバル行動」というのは存在します。
毎日新聞を読もうと思っても、朝寝坊してしまった、ついついテレビを見てしまったなどの経験は皆さんあると思います。
これが「ライバル行動」です。
ライバル行動の発生を抑える方法を次の章で説明ていきますね。
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★ライバル行動をコントロールして勉強習慣をつけよう
「ライバル行動」これは習慣化するための1番の敵です。
「疲れたから明日でいいか~」
「今日だけ・・・」
こんな言葉で、自分との約束を破ってしまった経験は多くの人にあると思います。
このライバル行動の発生を抑えるためにやるべきことは、行動が起こるタイミング・環境・自分の気持ちそして、ライバル行動が起こるタイミングや環境をより詳細に分析することが大切です。
「毎日新聞を読む」ということを例に挙げてみていきますね。
①新聞を読むという行動をする直前の環境を分析する
・発生頻度、持続時間
毎日、10分
・どのような時に発生しやすいか
通勤途中
・どのような場所で発生しやすいか
電車の中
・誰がいる時に発生しやすいか
1人
・発生する前に、あなたの周囲の人が言ったことや行動は
家族が「新聞にこう書いてあったな」と話をする
・発生しにくいのはどんな時?
電車でスマホをいじってしまう
②新聞を読むという行動ができない時のライバル行動は⇒スマホを見る
・発生頻度、持続時間
ほぼ毎日、電車に乗っている30分ずっと
・ライバル行動をするために必要なエネルギー
スマホを動かすくらい
・どのような時に発生しやすいか
通勤途中
・どのような場所で発生しやすいか
電車の中
・誰がいる時に発生しやすいか
1人
・発生する前にあなたが行う行動や出来事は
LINEやSNSの確認
・発生しにくいのはどんな時
SNSに特に面白いことが書いていなかった時
こうやってみると、習慣化したい行動と、それを阻害する行動がどのような時に発生しやすいかが一目瞭然ですね。
これを踏まえたうえで以下の3つを考えてみましょう。
①行動のヘルプ・・・行動の数を増やす助け (例) ・朝ご飯を食べながら新聞を開く ・スマホに新聞のアプリを入れる ・友達と新聞に書いてあったことの話題を話す
②行動に対するメリット (例) ・頑張った自分という充実感 ・新聞を読んだらSNSに感想をアップする ・1週間毎日頑張ったらご褒美にケーキを食べる
③行動のハードルを低くする (例) ・アプリで新聞の一面だけ確認したらOKにする ・平日だけ行う |
どうやったら、自分が習慣化したいと思っている「行動」を発生しやすくするのか?
それだけに焦点を当てて考えると、おのずと仕組みが整い、感情や欲求などは関係なく習慣化が達成できます。
習慣化して3日坊主が当たり前だった自分から脱却しましょう!
(参考)
石田淳「マンガで身につく 続ける技術」2016年(あさ出版)
まんがで身につく 続ける技術 Business ComicSeries
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