★梅雨に体調が悪くなる原因
6月になりますが、日中は既に夏のような暑さとなっていますね。
皆さん体調は大丈夫でしょうか?
このまま暑くなるのかと思いきや、6月といえば梅雨の時期です。
ウェザーニュースが5月24日に発表した「2017年の梅雨の天気傾向」によると
今年の梅雨入りは、九州から東北は平年並となる予想。
梅雨明けは、西日本で平年より遅れる可能性がある。特に九州北部と四国は、今年の梅雨期間は平年より長くなる見込みで、ほかのエリアは平年並の予想。
西・東日本は6月上旬に梅雨入りし、7月中旬から下旬にかけて徐々に梅雨明けとなる予想。
東北は、6月中旬から7月下旬が梅雨期間となる見込み。
ということで、6月上旬~7月中旬までの1か月以上も梅雨の季節となりそうですね。
皆さんの中に、毎年梅雨の時期に体調を崩すという方はいるでしょうか?
倦怠感や身体の痛さ、やる気が出ないなど梅雨の時期に体調が悪くなるという方は多くいらっしゃいます。
その原因は大きく2つだと言われています。
「季節病」と「気象病」です。
同じような名前に聞こえますが、どういった病気なのでしょうか?
気象病
一般的に、温度・湿度・気圧・天候の変化から起こる心身の不具合と言われています。
これは医学的な言葉ではない為、定義はあいまいです。
季節病
ある特定の季節に集中した現れる心身の不具合と言われています。
たとえば、インフルエンザや花粉症などその季節ごとに起こる特有の症状のことを指しています。
この言葉も医学的な言葉ではありません。
では、この「気象病」と「季節病」がどういった理由で身体に不具合を与えてしまうのかというと「気圧」と「自律神経」が関係しています。
私達の体は気圧によって自律神経のバランスが変化しています。
例えば、高気圧の時には交感神経のほうが優位に、低気圧の時には副交感神経のほうが優位に働くようにできています。
交感神経=活発モード、副交感神経=リラックスモードといった感じで、自律神経は2つの異なるモードをうまく切り替えながら体の調子を保とうとしています。
しかし、梅雨前線の付近には低気圧が発生しやすく、副交感神経が優位にはたらくことで脳や筋肉はリラックスした状態になるのですが、同時に血圧が下がって細胞へ行き渡る酸素の量が減少するため、自然と全身の機能も低下しがちになってしまいます。
梅雨の時期に、だるいなー、億劫だなー、と感じる方は副交感神経が優位はたらきすぎているのかもしれません。
また、梅雨時には雨の日が増えて日照時間が減ってしまいます。
この日照時間というのが私たちの身体を安定させるのにとても大切だったのです。
太陽光を浴びる時間が不足すると、体内リズムを司るメラトニンや精神を安定させるセロトニンの分泌量が減り、一時的にうつ状態や睡眠障害に陥りやすくなるのです。
日照時間の少ない季節に起こるうつ状態は「季節性うつ病」または「季節性情動障害」と呼ばれています。
セロトニン不足で抑うつ症状が出やすくなるほか、低気圧の影響で副交感神経が優位にはたらき、さらにだるさや体の重さが手伝って出かけたり人に会ったりするのすら面倒臭くなることもあるようです。
このように、梅雨の時期は身体が怠くなったり、鬱っぽくなりやすいのには理由があったのですね。
また「5月病」の次に起こってくる「6月病」というのも1つの理由となってきます。
環境が変わって2か月経ち、その環境に適応することが出来ない場合、「6月病」というかたちで、心や体に負荷がかかってしまうのです。
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★梅雨の時期になりやすい症状
このように6月は季節や気候の変化によって、体調が悪くなりやすい時期ですが、どんな症状になりやすいのでしょうか?
「あ、この症状毎年なるな!」というものがあったらチェックしておいてくださいね。
【からだの不調】
- だるい・体が重い
- 吐き気
- 肩こり
- 頭痛
- めまい・耳鳴り
- 下痢・便秘
- 食欲不振
- むくみ
- 寝付けない・朝起きられない
- 関節痛・神経痛
【こころの不調】
- やる気が出ない
- ダラダラ過ごしがち
- 集中力や思考力が低下する
- 人に会うのがおっくうになる
- 楽しい気分になれない
- 不安や焦りを感じることが増える
- イライラしやすくなる
- 特に午前中の気分が乗りにくい
- 性欲が減退する
【仕事の不調】
- やる気が出ない
- だるい、体が重い
- 勉強や仕事の効率が下がった
- 身だしなみに気を使わなくなってきた
- それまで楽しいと思っていたことに興味がなくなってきた
- 遅刻・欠席(欠勤)が増える
- 通勤・通学の最中に体調が悪くなる
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★梅入りまであと少し!今からできる予防と対策
毎年、からだやこころの不調に悩まされている方は今年は、事前に対策を練りましょう!
①生活のリズムを整える
梅雨の時期は、何もしなくても自律神経が乱れやすくなります。
そうならないためにも、生活のリズムを整えることで自律神経の乱れを起こしづらくしましょう。
昼夜逆転の生活をしている方は、今から整えてくださいね。
②適度な運動をする習慣をつける
有酸素運動で汗を流すことで、血液中の老廃物を出して血液を綺麗にし、身体が温まり、酸素も取りこみやすくなります。
また、日中に運動をすると、睡眠の質も高くなります。
③リラックス方法を探しておく
ストレスや怠さを感じた時の、自分なりのリラックス方法を探しておくことも大切です。
私がお薦めするのは単純ですが「深呼吸」です。
「マインドフルネス」という言葉が流行していますが、息を大きく5秒で吸って、15秒かけて吐き出します。
深い呼吸をすることで、リラックス状態を作ることもできますね。
勿論、アロマやマッサージ、お風呂などでリラックスしてもOKです!
④太陽を浴びる
太陽を浴びる習慣を作ることで、日照不足を防ぐことができます。
曇りの日でも窓際で外を眺めるだけでOKです。
紫外線による日焼けを気にされて、外に出ない方も多いですが、しっかり1日1回は太陽にあたる時間を作りましょう。
梅雨の時期に体調不良に悩まされていたのは、原因がわからないことによる不安もあったと思います。
しっかりと、原因を知った上で、自分に合った対策を行っていきましょう。
(参考)
ウェザーニュース「2017年の梅雨の天気傾向」
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