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★リーキーガット・シンドロームってなに?
リーキーガット・シンドローム???
カタカナ文字ばかりでよく分からないという方が多いと思います。
しかも耳慣れないカタカナ文字ばかり。
唯一聞くのは「シンドローム」くらいでしょうか。
リーキーガット・シンドロームとは、
『Leaky(漏れる)Gut(腸)Syndrome(症候群)』のことで、直訳すると『漏れる腸症候群』です。
「漏れる腸ってなに?直訳しすぎでしょ?」と思うかもしれませんが、実際に腸で起こっている症状を文字通り示しています。
本当に漏れているのです。
〈「サプリメントの基礎知識と選び方バイブル」より引用〉
図の通り、「リーキーガット症候群」とは、腸内細菌のバランスが崩れたり、腸壁形成する細胞や腸粘膜層の欠損によって、本来腸で排除されるべき様々な有害物質が体内に入り込む状態のことを指します。
腸についての関連記事はこちらをご覧ください!
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★リーキーガット・シンドロームの症状と原因
本来は正しく消化され、細かくなった栄養素だけが腸の膜を通過することができます。
しかし、傷つき破れた腸の膜は、消化しきれなかった余分なタンパク質や脂肪、さらには有害物質までも体内に取り込んでしまいます。
腸でブロックできなかった有害物質が体内に入ると、身体は防御のために抗体をたくさん作らなければならなくなります。
この状態が続くと免疫機能は常に過剰に反応するようになってしまい、本来なら毒でないものまで敏感に反応して攻撃します。
抗体って?
「抗体???」
と思われている方もいると思うので、簡単に説明します。
〈抗体とは?〉 ・特定の異物にある抗原(目印)に結合して、その異物を身体の中から除去する分子 ・免疫グロブリンというタンパク質 ・異物が体内に入ると、その異物にある抗原と結合できる抗体を作り、異物を排除する ・どんな異物が侵入しても、ぴったり合う抗体を作ることができる ・血液中の抗体は異物にある抗原と結合すると貪食細胞(マクロファージ・好中球)を活性化し、異物を除去する。 |
〈中外製薬企業サイトより引用〉
リーキーガット・シンドロームの症状
リーキーガット・シンドロームによって引き起こされる症状は多岐にわたりますが、代表的なものは以下になります。
〈リーキーガット・シンドロームの症状〉 ・喘息 ・食物アレルギー ・アトピー性皮膚炎 ・偏頭痛 ・便秘、下痢 ・関節炎 ・更年期障害 ・子宮筋腫や更年期障害の原因としても疑われている |
腸でブロックできなかった有害物質が体内に入り、防御のために抗体をたくさん作る、そしてこの状態がずっと続くと免疫状態は常に過剰に反応するようになってしまう。
その結果、このような症状が身体に現れてしまう、、、
ではこの『腸が漏れる』というのは、なにが原因で引き起こされるのでしょうか?
『腸が漏れる』原因とは?
「腸が漏れやすい」状態になる原因としては、色々考えられていますが、主に2つの原因が考えられています。
〈リーキーガット・シンドロームの2つの原因〉 ①動物性たんぱく質が十分に消化されない 特に動物性たんぱく質を摂りすぎると十分に消化されずに腸に到達し、町内の悪玉細菌がそれをエサに異常発酵(腐敗)を起こし、アンモニア、インドール、スカトール等の有害物質を発生させ、これが腸壁を傷つけると考えられています。 ②胃酸の分泌が少ない 胃酸が適切に分泌されなければ胃でのタンパク質の消化が不完全になり、さらに腸でのアレルギー反応も高めてしまいます。 |
つまり、腸内環境と胃酸の分泌が主な理由になっています。
この2つの原因を作り出してしまう、生活習慣には以下のものがあります。
〈リーキーガット・シンドロームにつながる生活習慣〉 ○睡眠不足・運動不足 ○鎮痛剤・抗生物質・ステロイド・ピルなどの長期間の使用 ○バランスの悪い食事 ・過剰にアルコールを飲む習慣 ・コーヒーなどカフェインを含む飲料や炭酸飲料の多量摂取 ・小麦食品の過剰摂取 → グルテンのアレルギー反応 ・糖質・脂質の過剰摂取 ・合成着色料・防腐剤など化学合成物質を添加した食品の摂取 ・腸内環境を整える栄養素(乳酸菌などを含む発酵食品・食物繊維・オメガ3系脂肪酸)の不足 |
見ての通りバランスの悪い食事に当てはまるものがたくさんありますね。
しかも、「やってしまっているな〜」と思うものもあるのではないでしょうか?
次の章ではリーキーガットシンドロームの栄養対策について説明していきます
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★リーキーガット・シンドロームの方への栄養対策
子供の不健康の原因の8割は、腸の問題と言われていますが、子供だけでなく、日本人は体質的に胃酸の分泌が少ないため、栄養素の吸収障害になりやすくなります。
ではどのように栄養対策をしていけば良いのでしょうか?
大きく3つに絞りました。
〈リーキーガット・シンドロームの栄養対策①〉 方針:腸での未消化状態(特に動物性たんぱく質)を作らない! 方法: ・よく噛む!最低30回 ・肉の場合は、塊で摂取せず、ミンチやペーストにして消化しやすい状態で摂取する ・肉を塩麹やすりおろし玉ねぎにつける(肉が柔らかくなる) ・食事中に水を大量に摂取しない!(胃酸が薄まる) ・食事前に梅干しを摂取する。(胃酸が出やすくなる) |
タンパク質は分解すると、ペプチド→アミノ酸へと変わっていきます。
消化がうまくいかずにペプチドの状態で腸に到達すると、腸で炎症を起こしてしまい、これがリーキーガット・シンドロームの原因になってしまいます。
アミノ酸の状態であれば問題ないため、上記のような方法で摂取をしていきます。
〈リーキーガット・シンドロームの栄養対策②〉 方針:化学合成物質(合成着色料・防腐剤・農薬など)を添加した食品を控える! 方法: ・コンビニで弁当を買うのを避ける(個人経営の定食屋・手作りおにぎり店などにする) ・無農薬野菜にする(難しい場合は桶に入れて最低1分洗う) ・ファストフードで食事をするのは極力避ける! |
保存料は殺菌効果があり、大事な腸内細菌を殺してしまいます。
もちろん体に悪影響をもたらす菌だけであれば良いかもしれませんが、そういう訳ではなく、良い影響をもたらす菌をも殺します。
だからこそ、コンビニ・ファストフードで食事をすることをやめるのをオススメしますが、難しい場合は、個人経営の定食屋や、手作りで提供するのを打ち出しているお店などを選んでください。
〈リーキーガット・シンドロームの栄養対策③〉 方針:水溶性食物繊維を摂取する! 方法: 〜水溶性食物繊維を多く含んでいる食材〜 野菜:ごぼう、モロヘイヤ、おくら、玉ねぎ、にんにく、山芋 海藻:わかめ、あおさ、海苔、ひじき、もずく、めかぶ、とろろ昆布、寒天 果物:プルーン、アボカド、りんご、キウイフルーツ ・上記食材を摂取する |
乳酸菌などは水溶性食物繊維をエサにして酪酸菌を生み出します。
そしてこの酪酸菌が腸の蠕動運動をよくしたり、栄養吸収を高めています。
悪い食習慣を続けていると、気づいたらリーキーガット・シンドロームになっているかもしれません。健康は失ってから、初めてその大切さに気づくものです。
健康第一という気持ちで、自分のコンディションを整えていきましょう。
(参考)中外製薬企業サイト
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