★ノロウィルスとは
ノロウィルス基本知識
寒い季節になってました。寒い季節に流行する病気と言えば、インフルエンザとノロウィルスです。今回はノロウィルスについての情報となります。
ノロウィルスは11月~3月ごろまでに流行となる、感染性胃腸炎の原因となるウイルスです。ノロウィルス感染症は、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に感染性胃腸炎を引き起こさせます。
ノロウイルスの治療薬や予防のワクチンはなく、さらに長期免疫が成立しない為、一度かかっても何度もかかるという特徴があります。更にノロウィルスは感染力が非常に強く、感染者の嘔吐物やふん便中に含まれる数百万~数億個あるウイルスのうち、わずか十~百個程度のウイルスで感染すると言われています。そのため、ニュースなどでもノロウィルスの集団感染などが多く取り上げられていますね。
実際に東京都感染症予防センターによると、昨シーズンでは、都内の保育施設や高齢者施設等から計800件の集団感染事例が報告され、今シーズン(10月22日まで)でもすでに16件の集団感染が報告されているようです。これからさらに12月に向けて集団感染が増えていくと報告されているようです。
(引用)東京都感染症発生動向調査より
感染経路
ノロウィルスの感染経路は大きく分けて3つあります。
(引用)健栄製薬HP
感染場所
発生場所の約7割は飲食店となっており、旅館、弁当の仕出屋と続きます。ヒトからヒト、食事による感染など両方の感染可能性が考えられる、食べ物に関する場所や人が多く集まるところにノロウイルスの危険が潜んでいます。
ノロウィルスの症状
ノロウィルスの潜伏期間は12時間~48時間となっています。その後腹痛や下痢・吐き気・嘔吐などの症状を引き起こします。
- 発熱(37度~38度の軽度の発熱)
- 吐き気・嘔吐
- 下痢(水様性の下痢で1日に十数回見られるころもある)
- 頭痛
- 筋肉痛
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★2018年流行の傾向は
では2018円の流行の傾向はどうなって行くでしょうか?流行時期については、例年通り12月~1月がピークを迎えるでしょう。
ノロウイルスは、1968年にアメリカのオハイオ州ノーウオークの小学校で起こった集団胃腸炎から検出され、その4年後に免疫電子顕微鏡下で初めて観察されました。ヒトに感染するノロウイルスは大きくわけるとGIとGⅡに分けられています。今シーズンの流行傾向としては例年通りGⅡの割合が大きく占めています。
(引用)東京都感染情報センター
GⅠとGⅡの違いとしては、GⅠは二枚貝や空気中からの感染であり、GⅡはヒトからヒトへの感染するウイルスという所です。つまり、ヒトからヒトへの感染が大きく占めるということですね。
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★感染拡大を防ぐ予防法は
ノロウィルスは軽度であれば2~3日で症状は治まります。しかし、一番注意しなくてはならないのは感染拡大です。ノロウィルスは感染力が強い為注意が必要になります。この章では感染拡大を防ぐ予防法を紹介していきます。
①手洗い
手洗いは手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法と言われています。帰宅時や調理を行う前、食事前、トイレの後に、流水と石鹸による手洗いを行いましょう。また、手洗い場や水道が近くになく、すぐに手洗いが出来ない場合は消毒用エタノールを使って消毒を行いましょう。
②食品の加熱
食事はなるべく火を通したものを食べるようにしましょう。特に貝類(主に牡蠣、シジミ、アサリなどの二枚貝)はしっかり加熱が必要になります。二枚貝を食べるときは、中心部まで十分加熱調理(85~90℃で90秒以上)しましょう。
③吐物やふん便の処理を正しく行う
感染者のふん便や吐物を間違った方法で処理をすると、処理に携わった人に二次感染する恐れがあります。感染に十分に注意しながら、スピーディーかつ、確実に行いましょう。
ふん便や吐物を処理をする場合は、部屋を十分に換気し、使い捨ての手袋やマスクをつけ、タオルやペーパータオルなどで吐物を除去します。その後、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)やアルコールで消毒します。おむつや拭き取りに使用したタオルやペーパータオルは、ビニール袋に密閉し、漏れないようにして廃棄しましょう。吐物は乾燥すると空気中に漂って、口からの感染に繋がります。素早く処理しましょう。
正しい知識を知っていれば、大きな感染を防ぐことができます。私達が一番簡単にできる手洗い、まずはここからしっかり始めてみましょう!!
(参考)
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