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★身体のドーピング物質『アドレナリン』
『火事場の馬鹿力』という言葉を思い浮かべてください。
生命のピンチを感じると、いつも以上の力を発揮することがあります。
こういった力を発揮する秘密は「アドレナリン」という脳内物質が関係しています。
アドレナリンは緊張や恐怖を回避しようとする脳内物質であり、緊張や恐怖といったストレス状態で分泌されます。
このアドレナリンと似ている脳内物質に「ノルアドレナリン」というものがあります。
この2つの違いは何かというと、ノルアドレナリンは脳や神経と連動しているのに対して、アドレナリンは血液や筋肉と関係しています。
つまり、アドレナリンが分泌されている時は、身体が熱くなり、信じられないほどのパワーが発揮され、ノルアドレナリンが分泌されるときは、神経が研ぎ澄まされ、集中力が増すというようなイメージです。
アドレナリンはよくスポーツ選手などがうまく活用して効果を出しています。
ノルアドレナリンについて詳しくはこちら
ノルアドレナリンと同様、自分にプレッシャーをかけることでアドレナリンが分泌され、ピンチを乗り切れることが出来ます。
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★仕事のピンチはアドレナリンで乗り切ろう!
脳内物質の「アドレナリン」を仕事で使って、効率をあげる方法をご紹介していきます。
集中力を上げる・エンジンをかける
まず1つ目はノンアドレナリンでもあった「集中力を上げる」という効果を得るための方法です。
アドレナリンが分泌されることによって優位になる、筋力というのは、仕事ではなかなか使う機会はないかもしれませんが、アドレナリンはノンアドレナリン同様少なからず集中力を上げることが出来る効果があります。
その為には「緊張感やストレス」を感じることが必要です。
【仕事での活用例】
・あえて上司や同僚が見ている前で仕事をする
・会議で積極的に発言する
・すこし強度の高い運動をし、アドレナリンを分泌させてから仕事をする
・女性の前でカッコいいところを見せようとする
本当だったら嫌だと思うようなストレスや緊張感をあえて自分にかけることが大切です。
この時注意しなくてはいけないのは、ストレスをかけすぎてはいけないということです。
例えば、自分にプレッシャーをかけすぎて、不安で仕事に手がつかなくなるようでは、効果がありません。
ストレス過多になるちょっと手前を意識してかけてあげることが大切です。
仕事のON・OFFを切り替える
ストレスがかかる=アドレナリンが分泌させると考えると、アドレナリンの効果で仕事をやり切った時には「解放感」「やり切った感」というものが味わえます。
このやり切った感は、運動をした後の「疲れけどスッキリした」という感じと似ています。
アドレナリンは分泌させてし終わると、その後気持ち良くなる物質が分泌されることがわかっています。
脳が危険は終わったと感じて、平和を感じる物質を出すようです。
つまり、今日はストレスがかかったなと思った日には、意識的にアドレナリンを分泌してしまうことが大切なのです。
アドレナリンを意識的に分泌させるには運動がぴったりです。
少し汗をかくくらいの運動をすることで、アドレナリンが分泌され、スッキリ感を味わえるので、仕事のON・OFFをつけることが出来ます。
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★アドレナリンをOFFにできる人は一流
アドレナリンを使うことで、仕事でパワーを発揮することが出来ます。
アドレナリンは、日中に仕事をしている時にも自然に分泌され、夜になると分泌されなくなります。
昼間に人間の交感神経に作用するのがアドレナリンの役割です。
アドレナリンが分泌されなくなると、副交感神経が活発になり、夜のお休みモードに突入します。
しかし、今「アドレナリンジャンキー」というように、1日中アドレナリンの快感を求めている人が増加しています。
家に帰ってきても仕事のことを考えてしまったり、休日でも会社携帯を手放せない人が当てはまるでしょう。
アドレナリンは依存性のある物質で、つい使いすぎてしまうのですが、使いすぎてしまうと身体に悪影響を与えてしまいます。
そのためにはアドレナリンをしっかりOFFにすることが大切なのです。
アドレナリンをしっかりOFFにしてあげることで、睡眠による身体の疲れがとれ、よし仕事で活躍することが出来ます。
【アドレナリンをOFFにするポイント】
・寝る1時間前にはスマホの画面を見ない
・家に帰った後にリラックスの時間を意識する
・寝る前に激しい運動をしない
・残業はほどほどに
・寝る前には湯船につかる
アドレナリンを上手くコントロールして、仕事でピンチを乗り切りましょう。
(参考)
樺沢紫苑「脳を最適化すれば能力は2倍になる-仕事の精度と速度を脳科学的に上げる方法」2016年(文響社)
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