★ビジネスマン約6人に1人は「過緊張」よる不眠を抱えている
「過緊張」という言葉を聞いたことがありますか?
この過緊張とは、医学的に言うと緊張状態、つまり交感神経が常に優位になってしまい、身体に悪い影響を与えてしまうという症状です。
実は現代のビジネスマンの約6人に1人はこの「過緊張」の症状をもっていると言われています。
というのも、平成24年の国民健康栄養調査で、「ここ1か月で睡眠がとれていない」という人の割合は全体では14.9%と非常に高いものとなっています。
「不眠」の状態も、過緊張の症状に当てはまるため、ビジネスマンの約6人に1人が過緊張の状態ということになりますね。
過緊張の症状
- 家に帰っても仕事のことや、人間関係のことを常に考えてしまう。
- 夢の中まで、仕事やプレッシャーに追われているような感覚になる
- 寝ても疲れが取れない
- 休みの日もゆっくり休まらない
- 布団の中で、何時間も眠れない
- 朝仕事に行くまでに時間がかかる
- 常に肩こりや頭痛を感じている
仕事に追われるという感覚は誰にでも起こるものですが、それが1か月2か月と続くのは過緊張が進行している証拠です。
この状態が続いてしまうと自律神経失調症に陥ってしまったらり、会社に行けなくなってしまうということもあります。
私たちは自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスをとることで、心のバランスも保っています。
交感神経とはいわゆる戦闘モードです。
日中の仕事の時や、勝負の時、大事な場面ではこの交感神経が活発に働くことで、思考力が上がったり、仕事効率が上がります。
しかし、仕事が終わった後は、電気のスイッチのように、リラックスモードに入る副交感神経を優位にしなければいけません。
副交感神経が優位になった時に、私たちの身体は疲労回復を図ります。
そして、副交感神経がより優位に働くのが睡眠時だと言われています。
ですので、不眠の症状が出てきたら、過緊張状態ではないかと疑っていきましょう。
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★手を温めて過緊張をほぐそう
過緊張の状態をほぐすためには、身体がリラックス状態になり、副交感神経が優位に働くことが必要です。
その一つとして今回ご紹介するのが、「手を温める」です。
2013年に発表された「手を温めることによるリラクゼーションの効果の研究」という論文では、手を温めることで、筋肉のリラックス、心のリラックスというように心と体両面のリラックス効果が測定できたと書かれています。
手を温めることで、血液の循環を促進し、筋肉の緊張をとることが出来るようです。
人間が気持ちいいと感じる温度は38度~40度で、この温度で手を温めてあげることで、副交感神経が優位になるという仕組みです。
手を温めるというのは、温かいお湯によっ手の温度を上げるでも、手の運動をすることで手の温度を上げるでもどちらでも効果が実証されたようです。
また、養命酒製造株式会社がスマートフォンを利用する15歳~59歳の女性1,000名を対象に、“スマホ女子”が抱える過緊張による「冷え症と不眠」に関する調査では、過緊張と答えた女子のおよそ約30%が「重度の冷え性」だと答えています。
対して、過緊張でない女子の方で「重度の冷え性」だと答えた割合は約14%と2倍の結果になっています。
手を温めること、で冷え性を改善し、リラックス状態になることで、過緊張の改善にも繋がっていきそうです。
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★1分でできる手を温める方法
1、お湯につける
お湯がある場合はお湯をつけましょう。
副交感神経が優位になる38度~40度のお湯を手~腕の範囲かけていきます。
2、手の体操を行う
手をグー・パー・グー・パーすることで指先にまで血液を巡らせ、手が温かくなります。
3、手のツボを押す
手の甲の付け根にある「陽池(ようち)」というツボを押しましょう。
手の平をそらせた時の線の真ん中です。
4、手と手を触れ合う
人と手と手を触れ合うことで、安心感が生まれ、手も温まっていきます。
実はこの手を温めてリラックスさせるという方法は古くから治療の一環としても使われていた方法のようです。
毎日緊張しているなと感じている方は、生活の中に手を温めることを入れてみて下さい。
(参考)
スマホ女子が抱える「過緊張」による「冷え症と不眠」に関する調査
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