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★タイのCMから学ぶ本当の信頼関係とは
突然ですが、皆さんはこのCM見たことありますか?
タイのCMで、感動CMとして日本でもテレビ番組などでしばしば取り上げられていますよね。
このCMをみてどう感じましたか?
「人にいいことをしていれば、いつか自分に返ってくるんだな」なんて思ったでしょう。
何の見返りも求めず本心から無条件で愛することによって、相手は安心感を得、心が安定する。…人を無条件で愛するというのは、相手がこちらの状況や制限に反応するのではなく、自分の内面から沸き起こる意欲に従って行動する自由を相手に与えることだ。
「完訳7つの習慣 人格主義の回復」P.276
これは7つの習慣の第1~3の習慣と第4~5の習慣に位置する、相互依存のパラダイムについての一文です。
今回は番外編として、このタイのCMをもとに、他者との信頼によって、自分の心を幸せにする方法について話をしたいと思います。
相互依存とは、人が他者に依存した状態から真の意味で自立をし、さらに他者と協力し合う状態のことを指します。
つまり、第1~3の習慣では私たちが主体的になり、自立することで「私的成功」を獲得し、第4~6の習慣では他人と力を合わせて「公的成功」を獲得します。
私たちはどうしても「公的成功」を手に入れたくて、自分の自立を飛ばして、テクニックだけで他者と関係を築こうとしてしまいがちです。
例えば、自分が正しい行動をしていないのに、部下には正しい行動を求めて本に書いてある部下の褒め方を実践するなど・・・
しかし、小手先では他社との本当の信頼は築けません。
このタイのCMの店主のとった行動のように、相手を思いやり、人として認めることで、相手との本当の信頼関係が築けるのでしょう。
では、信頼関係の築き方について、次の章からもう少し詳しく見ていきましょう。
★信頼口座の預け入れを増やして、信頼関係を築こう!
他者と関係を築くときに大切なのが「信頼口座」です。
銀行の預金口座だと、お金を入れれば残高が増え、必要な時に引き出すことができます。
人と人でも同じです。
相手に礼儀正しく接し、親切にして、約束を守れば、信頼口座の残高が減ります。
信頼口座の残高がある中で、何か失敗をしたり、相手に迷惑をかけたとしても、信頼関係が崩れることはありません。
しかし、信頼残高がマイナスの状態になってしまったら、ちょっとしたことでも相手との関係が崩れてしまいますよね。
だからこそ「公的成功」を得るためには多くの人の心の中にある「信頼口座」に預け入れをしていくことが大切になるんですね。
人間関係に応急処置は効かない。関係を築くこと、修復することは、長い時間をかけて人間関係に投資することなのだ。
「完訳7つの習慣 人格主義の回復」P.261
★信頼口座の残高を増やす方法
では、具体的にどのような行動が、信頼口座の残高を増やすことになるのでしょう。6つ紹介していきます。
①相手を理解する
相手を本当に理解しようとする姿勢は、残高を増やすためにもっとも重要なことです。
相手が何を大切だと思っているのか、それを自分も大切に思う姿勢を見せることで、相手にもその気持ちが伝り、信頼につながります。
②小さなことを気遣う
ちょっとした親切や気配り、礼儀を欠くことが、大きな不信に繋がってしまうかもしれません。
③約束を守る
約束を守ることは信頼に大きく関わります。逆に守れなかった時にはより不信となるので注意が必要です。
④期待を明確にする
役割や目標に対して、期待することが曖昧だったり、認識が食い違ったりしていると、不信になりかねません。
「私はこうだと思ったのに…」なんてこと良くありませんか?
⑤誠実さを示す
誠実さを示すために最も大切なことは、「その場にいない人に対しても誠実になる」ことです。
その場にいない人にも誠実な態度をとることで、信頼に繋がります。
⑥信頼残高を引き出してしまったときは心から謝る
誠心誠意、すぐに謝罪することはとても難しいことです。しかし、それをすることによって、信頼回復になります。
1つ1つ見てみると当たり前のことのように感じるでしょう。
しかし、1つ1つの積み重ねが信頼につながります。
ふと気付いたときに信頼残高がゼロになってた、では遅いですよね。
他者との関係が良くなると、次々と公的成功が起こり、心が幸せになります。
是非今日から実践してみましょう。
(参考)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣③」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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