ビジネスマンのバイブルともいえる『7つの習慣』 はじめての方はこちらからどうぞ!
★「なんだ、こいつ!」と思ってしまったら第1の習慣
新入社員の皆さん、仕事は楽しいですか?
もしかしたら、会社に入って、意見が合わない同期と言い争いになったり、嫌な上司に沢山叱られ、気分が落ち込んでいるかもしれませんね。
「その考えはおかしい!」「ちょっと待って下さい!」そんな一言が喉から出そうになることもあるでしょう。
今回は7つの習慣のうちの、第1の習慣を通して、「この人の言うこと聞きたくないな」という気持ちを処理し、ストレスをなくす方法をご紹介していきます。
事例を見ていきましょう。
今年、大手広告代理店に就職したG君。
昔からCMを作る仕事がしたいと思っていたため、大きな期待をもって、4月の入社式を迎えました。
しかし、入社してみると思っていたCMの仕事ではなく、営業職に配属されクライアントとの接待、上司には怒られてばかり…
G君はよく「俺はCMを作りたくてこの会社に入ったのに」「上司は古いタイプの人間だから、飲み会は強制参加、残業なんて当たり前…こんな非効率的な上司になんてついていけないよ」と会社の同期に愚痴を言っています。
同期からは「仕事なんだから仕方ないでしょ」と言われ、G君は「俺はこんな仕事がしたいわけではない」と次第に仕事の手を抜くようになり、上司や同期に対してストレスを感じるようになりました。
他人と一緒に仕事をする時に「この人から学ぶことなんてないな」と思ってしまうことは、誰しもあるでしょう。
しかし、そんな人と仕事をしていたら、ストレスが溜まってしまい、自分の仕事のスキルもそれまでしか上がりませんよね。
では、具体的にどうすればいいのか?
次の章から見ていきましょう。
★刺激と反応の間で選択してみよう!
第1の習慣の中で「刺激と反応の間には選択の自由がある」という言葉があります。
今回はこれを使って解決していきましょう。
私たちの人生は全て選択の積み重ねの上にできています。
例えば、今の自分の性格を形成しているのも、過去に私たちがそういう性格になるような行動を「選択」して行ってきた結果なのです。
この「選択」を意識して変えることで、私たちの人生は大きく変わっていくはずなのです。
…行動を起こすのはあなたの責任である。
…自らの責任を引き受けて行動を起こすのか、それとも周りから動かされるのか、どちらの道を選ぶかによって、成長や成功の機会も大きく変わるのである。
「完訳7つの習慣 人格主義の回復」P.89
では刺激と反応の間でどのように選択していくと良いのでしょうか?
答えは簡単です!
他者からの刺激や、自分が以外の人が作り出す環境があったら、それらに反応するまでの間に「意識」をして、「主体的な行動を選択」する。これだけです。以下のように考えてくださいね。
OK:[刺激]⇒[刺激を自覚する]⇒[主体的な選択]⇒[反応]
…性格や行動を自覚して、自分ごととして見直すことができる
NG:[刺激]⇒[無自覚な反射]⇒[反応]
…性格や行動の原因を環境のせいにする
★主体的な行動を選択することで自分を変えよう!
今日もG君は上司に怒られています。
上司「こんないい加減な報告書を書いているようではダメだ。もっといいものを提出しなさい」
【今までのG君】
心の声(今時手書きの報告書なんて古いな。こんな報告書を書いている暇があったら、もっと面白い仕事をやらせてくれてもいいのに…もーやればいいんでしょ!?)
G君「はいはい、わかりました」
【行動を変えたG君】
心の声(今時手書きの報告書なんて古いな。面倒くさいな。でもこれではいつもと同じになってしまう…報告書を書くことで、どんないいことがあるのか聞いてみよう、そもそも上司の報告書を見たこともないぞ)
G君「報告書を書く理由は○○だと思っているのですが、他に理由があれば教えていただけないでしょうか? もっと良い報告書を書きたいと思っているので、そうするためにはどのようなことに注意したらいいのでしょう?」
行動を変えたことによって、今やっている仕事が何にどんなことに繋がってくるかが見えてきました。
上司には今でも怒られますが、G君は上司から、仕事を学ぶということを選択して行動することが増えた為、今までただやらされ作業だった仕事に対して主体的に取り組めるようになりました。
上司からの指摘も、G君が主体的になったことでより具体的な内容になり、「期待している」という言葉もかけられるようになりました。
主体的に取り組むことで、上司から任される仕事も増えていき、仕事でストレスを抱えることがなくなりました。
誰しも人に批判をされたら嫌な気分になりますよね。
しかし、自分の力が発揮できないのを、環境や状況のせいにするのはただの「わがまま」と同じです。
「わがまま」を言っていてはいつまでたっても、自分が望む人生を送ることはできません。
自分で「わがままを言わないことを選択する」ことで、自分らしく成長していけるのです。
(参考)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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