ビジネスマンのバイブルともいえる『7つの習慣』 はじめての方はこちらからどうぞ!
★夫婦関係が悪くなってしまったら第5の習慣
20代~30代はまさに結婚ラッシュといえるのではないでしょうか?
専業主婦や共働きなど色々な生活スタイルがありますよね。
結婚して、幸せな結婚生活を思い描いている中で、家に帰ってきてしまうと喧嘩ばかりしてしまう。
疲れを取るための家なのに、なぜかリラックスできないと思っている方々も多いのではないでしょうか?
離婚した夫婦の多くは、相手の意見を否定したり、存在を無視するというような夫婦間のコミュニケーションを取っていることが多いという統計データも出ています。
今回は7つの習慣のうち第5の習慣を使って、夫婦関係を良くし、お互いがリラックスできる家庭を築く方法をご紹介していきます。
事例を紹介していきますね。
Dさんは30歳の働く奥さんです。
28歳で結婚し、旦那さんと共働きをしています。
Dさんは結婚しても、バリバリ働きたいという考え方を持っており、旦那よりも遅く家に帰るなんてことも日常茶飯事です。
家に帰ってきてからは、ご飯を作り、洗濯を行うなど主婦としての生活を行っています。
Dさんとしては、忙しい中も頑張って家の仕事も行っているため、旦那さんにも認めてほしいと思っています。
しかし、旦那さんはDさんがやっていることに興味をもってくれません。
仕事のことは勿論のこと、家事に対しても何にも反応がなく、話しかけても「俺も疲れているんだ」と言われ、いつも口喧嘩になってしまいます。
なんで「私だけこんなに頑張っているのだろう」と、Dさんはせっかく家に帰ってきてもリラックスできない日々を過ごしています。
これは女性だけでなく、男性も同じように思っている方もいるのでしょうか?
求めている反応が返ってこないと、「なんでわかってくれないの」と、イライラしてしまう方もいると思います。
どうやって解消すればいいのか考えていきましょう。
★まず理解に徹することで、相手に理解されよう!
「全然私の話を聞いてくれないし、相手のことが良くわからない」、よく聞く言葉ですよね。
しかし、よくこの言葉を考えてみると、「相手の話をきちんと聞いていないから、相手のことが理解できない」ということになりますよね。
私達の多くは、相手の話を聞くときに、話を聞いているつもりになっていながら、自分の経験値で判断して価値観を押し付けたり、自分が知りたいと興味を持つことにしか質問をしません。
これでは相手も本当の気持ちを話す気にはなれません。
第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」ということです。
誰しも、「この人は自分にとっての理解者だ」と感じた時初めて、相手に興味を持ち、自分もその人のことを理解したいと思うはずです。
ほとんどの人は、相手の話を聴くときも、理解しようとして聴いているわけではない。次に自分が何を話そうかを考えながら聴いている。話しているか話す準備をしているかどちらかな
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』P.343
具体的にどうしたらいいかは簡単です。
「相手に共感し、相手の立場を理解する」これだけです。
大切なのは、話を聴いてあげたいという気持ちです。
助言をするのではなく、ただ「相手を理解しよう」という気持ちで聞いてみましょう。
★相手に共感することで、夫婦関係を修復しよう!
Dさんは第5の習慣を知って、今までの自分の行動を振り返りました。
そして、「私は旦那に話を聞いてほしいとばかり伝え、旦那の話なんてほとんど聞いていなかった」ということに気づきました。
「まず旦那のことを本当に理解できるまで話を聞こう!」と考え、早速その日の夜に実行してみました。
Dさん「おかえりなさい」
旦那「ただいま、今日も疲れたよ」
Dさん「今日も疲れたの?なにかあったの?」(旦那の気持ち 「いつも、自分の話ばかりするのにめずらしいな…」)
旦那「来週大きなイベントがあるんだが、その責任者を任されていて、大変なんだよ」
Dさん「責任ある仕事を任されているのね、身体もすごく疲れているみたいね」(旦那の気持ち 「疲れていることをわかってくれているのか?」)
旦那「そうなんだ、今日もお昼ご飯を食べる暇もなく、4つの取引先を回って疲れてしまってね」
Dさん「お昼ご飯を食べる暇もないくらい、大変だったのね。今日はお肉料理作ったし、少しでもスタミナをつけてね」(旦那の気持ち 「自分の身体を心配してご飯をつくってくれたのか!?」)
旦那「仕事しているのに、いつもご飯作ってくれてありがとう。Dは仕事の疲れは大丈夫なのか?」
このように、まずは旦那さんが「なぜ疲れているのか?」に深く共感し、理解しようとしたことで、旦那さんもDさんを理解しようとしてくれるようになりました。
Dさんは「私は旦那がどんなに忙しくて大変な仕事をしているかをわからないまま、自分が頑張っているのを認めてほしいばかり思っていた」ということに気づき、旦那さんを理解するように、話を毎日聴くようにしたところ、家が夫婦共に仕事での疲れを癒し、コミュニケーションをとる憩いの場となりました。
人は誰でも自分のことをわかってほしいと思っています。
だからこそ、「相手を理解する」ということが、相手との信頼関係を築くうえで一番大切なことなのです。
時間をかけて、相手を理解した行動は必ず自分のもとに返ってくるでしょう。
(引用)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①③」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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