ビジネスマンのバイブルともいえる『7つの習慣』 はじめての方はこちらからどうぞ!
★チームがバラバラになっている気がしたら第4の習慣
管理職の皆さん、チーム内の仲が悪く、思うような結果が出せず悩まれている方はいませんか?
「なんでうちのチームはこんなに仲が悪いのだろう」「もっとみんなで協力してくれよ」そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?
こうやって結果を残せないでいると、自分が上司には怒られ、部下にも反抗的な態度を取られ、どうしていいかわからず、ストレスが溜まってしまうなんてこともあるかと思います。
実は管理職が一番メンタル面での不調をきたしやすいという統計データも出ています。
今回は、7つの習慣のうちの第4の習慣を通して、チームワークを良くし、ストレスが解消され、マネジメントが楽しくなる方法をご紹介していきます。
一緒に事例を見ていきましょう。
Cさんは不動産会社に勤める35歳。
順調に出世コースを歩み、新しく15人のチームのリーダーを任されることになりました。
チームの全員に挨拶し、まずは仕事ぶりを見てみると、チームの雰囲気はとても悪い状況でした。
チーム内の人間関係はどこか全員が他人事のようで、必要最低限のコミュニケーションしかとっていません。
Cさんが仕事のアドバイスをチームの一人にしていると、その周りはどうやら反抗的な態度をとっているように見えます。
これでは営業成績が上がるわけないと考えたCさんは、チームの成績を上げようと、「みんなで協力して、営業成績を上げなさい」と呼びかけているものの、そんなCさんを煙たがるようにチームメンバーは仕事をしています。
なぜ、部下は協力して仕事をしてくれないのだろう…と、Cさんは部下同士の関係にストレスを感じながら毎日を過ごしています。
この事例をみていかがでしょうか?
同じように、チームの成績が上がらない、チームの雰囲気が悪くて困っているという方も多いのではないでしょうか?
どうやって考えたらこの状況を解決できるのか、次の章で見てみましょう。
★Win-Winを考えて、チームをまとめよう!
第4の習慣は「Win-Winを考える」ということです。
Win-Winとは「自分も勝ち、相手も勝つ」ことです。
これって当たり前のように思いますよね。
しかし、皆さんは誰かと何かをする時に「本当のWin-Win」を考えていますか?
人間関係のパターンにはWin-Winを含めて6つのパターンがあります。
(引用)http://www.chiringi.or.jp/colmun/7/7_8/7_8.html
そして、このなかで世の中に蔓延しているのがWin-Loseつまり「自分が勝ち、相手が負ける」という考え方です。
例えば、自分が楽をするために部下に仕事を押し付ける、相手より給料をもらっているから傲慢な態度をとる、などです。
こうならずにWin-Winな人間関係を築くために、この4つのポイントを実践してみましょう。
①Win-Win関係を結びたい相手と信頼関係を築く→相手のことを思いやり、理解する
②Win-Win関係を結びたい相手の立場に立ち、その人にとってのWinを考える
③自分にとってのWinは何かを考える
④お互いにWin-Winになる解決策を考え、実行する
Win-Winの話聞くと、「それは理想の話でしょ」と思う方も多いと思います。
しかし、自分自身の考え方を「すべての人が満足することは可能だ」とパラダイムシフトすることで、お互いにとって本当にいい方法が見えてくるでしょう。
公的成功は、他社を打ち負かして手にする勝利のことではない。関わった全員のためになる結果に達するように、効果的な人間関係を築くこと、それが公的成功である。
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』P.313
★相手もWinになれる方法を考えて、成功しよう!
Cさんは第4の習慣を使って、部下とWin-Winな人間関係を築こうと考え、早速先ほどの4つのポイントを実行してみました。
①信頼関係を築くために、1人1人の部下とランチや夜ご飯に行く回数を増やし、1人1人の価値観を知ることに全力を注ぎました。
そうすることで、1人1人がなぜ仕事をしているのか?が少しずつ見えてきました。
②部下から話を聞いてみると、部下は個人で成績を出すことが上司に褒められるWinだと思っていたり、出世するためにチームでも営業成績上位に入らなくてはいけないと考えていることがわかりました。
つまり、上司に褒められる、出世できることが部下ひとりひとりにとってのWinだと考えました。
だからこそ、自分が承認されるために、他の人には自分の営業ノウハウは教えたくないと考え、個人プレーが多くなっていたのです。
③自分にとってのWinはチームが協力して結果を出し、その喜びを共有することだと思いました。
④まず協力姿勢を築くために、自分の営業の成功体験を発表し合うミーティングを週1回行うようにしました。
そこで発表したメンバーを褒め、発表しようとする自主性や発表内容もを評価対象に入れると話しました。
また、毎日朝礼をチームで行い、その中でチームのメンバーにしてもらって嬉しかったこと(マイナスな情報は禁止!)を発表させるようにしました。
4つのポイントを実践したことで、チームで営業の成功体験がどんどん共有されるようになり、またメンバーに対して好意的な印象を持ったり、相手の仕事に興味を持つようになり、チーム全体の営業成績が伸びてきました。
チームの成績が上がり、Cさんはストレスを解消することができました。かつ部下が協力して仕事をしている姿を見て、Cさんは思わず涙が出るくらい嬉しい思いをしました。
自分がこうしてほしい!だけを主張していても、最終的にはいい結果には結びつきません。
自分が良い結果を得たい時は、それ以上に相手にもいい結果をもたらす第3案を考えてみましょう。
きっと最初に考えていたWin-Loseの結果より良くなるかもしれませんよ。
(引用)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①③」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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[…] 『「7つの習慣で元気になろう!」第4の習慣×管理職』でもご紹介しているように、第4の習慣は相手とのWin-Winを考えるということです。 […]