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★仕事中に眠くなる理由
仕事中や会議中、「眠くないのに、目が閉じてしまう…どうにかしてほしい」と思っているかたは多いと思います。
「ご飯を食べたら眠くなる」「午後の会議はつらい」と悩んでいる方、そもそもなんで仕事中に眠くなってしまうかご存知ですか?
作業療法士の菅原洋平先生によると、眠気の正体、特に午後に眠くなる理由は、お腹いっぱいになったことではなく、大脳の働きが関係していたようです。
私達に睡眠ー覚醒のリズムが備わっており、大脳の働きを保つために、1日に2回(起床から8時間ごと22時間後)大脳を積極的に眠らせるシステムが働いていたようです。
例えば6時に起床した場合、お昼の14時と明け方の4時ごとに急激な眠気が襲ってくるようです。
つまり、ご飯を食べることと、眠気はあまり関係がなかったようですね。
この眠気というのは脳が私たちのパフォーマンスを上げるために、身体の疲弊した神経を修復するシステムです。
なので、眠気というのは私たちの脳が「もうこれ以上やったら、脳が正常に働かないよ~」とサインを出している状態なのです。
詳しくはこちらの記事もご覧ください
このように眠気が襲ってくるのは睡眠ー覚醒サイクル以外にも、睡眠物質が溜まって一定値を超えてしまってしまうことも関係してきます。
6時に起床した際には、お昼の14時に眠気がピークなりますが、このピークを頑張って乗り越えてしまうと、睡眠物質がどんどん溜まってやる気の低下や身体の不調を生んでしまいます。
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★仕事中の眠気を撃退する2つの方法
では、睡眠物質をためず、仕事中の眠気を撃退するにはどうしたらいいでしょうか?
①起床から6時間後に5分間目を閉じる
「目を閉じるだったらやっている」と感じた方も多いと思いますが、起床後6時間というのは「眠くなる前に目を閉じる」というのがポイントです。
仮眠というと、しっかり寝ないといけないと思われがちですが、椅子に座って目を閉じるだけで大丈夫です。
また目を閉じる時間によっても効果が変わるので、実践してみてください。
5分以内:主観的にスッキリした感じがあり。しかし、睡眠物質は減らない
10分~15分:睡眠物質を減らすことができ、スッキリするので最も有効だと考えられる
15分~30分:若い人だと目覚めた後にボーッとしてしまう、50歳以上の方には有効
30分以上:夜眠るのと同じ脳波が出てしまうので、夜の寝つきを悪くしてしまう
②脳内目覚まし時計を使いこなす
「ちょっと昼寝するつもりだったのに、1時間も寝てしまった!!!」と焦ったことはありませんか?
①で紹介した、目を閉じるも、このポイントを押さえてないと、平気で30分以上寝てしまう可能性があります。
そこで大事なのは脳内目覚まし時計を使いこなすということです。
実は私たちの脳には、自らを時間通りに目覚めさせるシステムが備わっています。
方法は「〇〇分後に起きる」と3回唱えることです。
頭の中で唱えるという簡単な方法ですが、実際には多くの人が実践し、効果を出している方法です。
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★疲れ切ってとにかく眠い!そんな時は・・・
先程の方法は、通常の午後から眠くなる方に対しての対策です。
しかし、連日の残業続きや、前日の飲み会などで、1日を通して疲れ切っていたり、身体がだるいなと思うときもありますよね。
そんな時は90分サイクルの方法を実践してみましょう。
人の行動は様々は場面で90分ごとだと考えられています。
例えば、アイディアが浮かぶのだって90分ごとに、作業の集中力も90分ごとだって言われています。
なのでそれを上手くいかしましょう。
先程の眠くなる前に実践する2つのポイントを90分ごとに実践してみましょう。
頭がボーッとするときは、コーヒーを飲んだり、エナジードリンクを飲んだりと無理やり目覚めさせてみようとしてしまいますよね。
しかし、自分で睡眠とやる気をコントロールしていくことで、最悪なコンディションでも、仕事を乗り切ることができるでしょう。
(参考)
菅原洋平「あなたの人生を変える睡眠の法則」2012年(自由国民社)
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