ついカッとなってしまう…アドラー心理学で怒りをコントロールする方法

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★ついカッとなってしまうことに悩んではいませんか?

 

友達や家族に対して、ちょっとしたことで「ムカッ」ってしてしまうことはありませんか?

例えば、待ち合わせに遅れてきた友人に対して、口には出せないけど、心の中で「なんで連絡もなしに遅れるの?」とむっとしてしまったりなどですね。

心の中で思う分にはまだいいですが、「なんで遅れたの!!!」なんて怒鳴ってしまったら喧嘩が始まってしまう可能性もありますよね。

アドラー心理学では怒りの感情はどのように生まれているのか?どうやってコントロールすると自分にとっても、相手にとってもいいのかということが書かれています。

今回は、アドラー心理学に基づいた、怒りをコントロールする方法を紹介していきます。

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★「怒り」は感情の中でも最も厄介な存在だった

 

そもそも怒りだけではなく私たちの感情はどのように形成されていくのでしょうか?

感情は単独で機能するものではなく、身体・思考・行動などと密接に関係して形成されています。

例えば身体では、その日の体調や疲れ具合によって気分が変わってきますよね?

思考では、自分が人生で生活していた中で培った信念(思考)に基づいて形成されます。

例えば、最初の友達が遅刻したの例をとると、怒りの感情が出てきたのには「待ち合わせに遅れる際には連絡すべき」という思考があるからですね。

最後に行動では、行動がうまくいっているとき、うまくいっていない時で感情に変化をもたらすからです。

例えば、締め切りの書類を処理するという行動がうまくいっていないと、焦りという感情が出てきてしまいますね。

このように、感情は身体や思考、行動と密接に関係してきます。

人には様々な感情がありますが、その中で特にアドラーが厄介な存在だと考えているのが「怒り」という感情です。

ではなぜアドラーは「怒り」の感情を最も厄介な存在だと考えるのでしょう。

理由は感情の中で最も「対人関係」の要素の強い二次感情だからです。

 

アドラー心理

(参考)マンガでやさしくわかるアドラー心理学

 

図を見るとよくわかります。

私たちの怒りという感情の根底には何かしらの理由があります。

これを一次感情と呼びます。

例えば、親が子供を叱るときには「心配だから」という一次感情がありますよね。

どうしても怒っている時やイライラしている時は、怒っているということにばかり目を向けがちですが、本当の一次感情は何かを考えてみてみると自分では思いもしなかった一次感情が出てくるかもしれませんね。

 

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★一次感情を探って、怒りをコントロールする方法

 

では具体的に一次感情を探る練習をしていきましょう。

このポイントは、ただただ自分が怒りを覚えた場面を思い出し、その根底にはどんな思いがあったのかを考えることです。

そして、考えた怒りの一次感情を相手に伝えてあげましょう。

例えば、仕事場では、「落胆」の一次感情を怒りで表すことが多いと、アドラーは述べています。

 

(例)

・部下に仕事を任せたが、部下の取り組み方が甘く上司が怒る場面

・部下が一度教えた仕事を、また間違って行ってしまい上司が怒る場面

こんな場面に皆さんもよく直面しませんか?上司の立場の方は、「あ~ついやってしまう」と感じている方もいるでしょう。

こういった場面では、自分の一次感情が「落胆」だと気付けたら、二次感情である怒りを表すのではなく、一次感情でありる落胆の気持ちを伝えてあげるほうが、部下の反省に繋がることもあるそうです。

このように、大切なのは怒りという事柄について考えるのではなく、根底の部分を明らかにしていくことです。

そして、その一次感情の部分をしっかり相手にわかるように伝えることで、相手もあなたのことを理解し、よりよい人間関係が築けるでしょう。

 

怒りという感情は悪い面としてとらえられることが多いですが、しっかりと向き合い、コントロールすることで、人間関係を築く手助けをしてくれるかもしれません。

ついカッとなってしまうことで悩んでいるかたは、今日から実践していきましょう。

 

(参考)

岩井俊憲「マンガでやさしくわかるアドラー心理学」2014年(日本能率協会マネジメントセンター)

 

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