「筋肉はなぜ必要なの?」筋肉の働きや種類徹底解説

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★筋肉はなぜ必要なの?

 

「歳をとると年々筋肉が落ちていくから、筋トレしたほうがいいよ!」多くの人が一度は言われたことが言葉ですね。自分でも「最近筋肉が落ちてきたな…」と自分の身体を見て感じる方もいると思います。このように「筋肉」ってとても大事な働きをしているということは、皆さんなんとなくは感じていると思いますが、筋肉の働きって理解していますか?筋肉の働きや種類を理解し、お身体のセルフケアができるようになりましょう。

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筋肉の働きは以下の通りです。

 

①体の各部位を動かす

体中には640個の筋肉があります。そして、その筋肉が206個の骨にくっつき、筋肉が伸びたり、縮んだりする事で体は動きます。筋肉は私達が目に見えている、体を動かすためだけに働いているのではありません。私達が見えていない、体の中の臓器を動かすためにも働いています。

例えば、心臓は筋肉が収縮して動くことによって、私達が意識しなくても規則的に動いてくれています。また、心臓から血液を全身に送り出しているのも、筋肉が収縮することによっておこっています。これを「筋ポンプ作用」と言います。

他の臓器で言うと、胃や腸の蠕動運動を促しているのも筋肉の働きによるものです。つまり、体のすべての部位を動かしているのが筋肉ということになります。

 

②熱を生み出す

人間にとって「熱」というのはとても大切なものになります。私達が平熱を保っているのも、筋肉の働きによるものがとても大きいです。筋肉は、日常生活程度の運動によって生み出される熱産生は全産生熱量の60%程度を占めています。(安静時では約20%)

③外部のストレスから身体を守る

外部ストレスというのは様々なストレスを指します。例えば、歩行の時に足にかかる衝撃というストレスだったり、身体を動かす上で骨にかかる圧力というストレスなど様々です。

 

このように私たちの生活に密接に関わっているのが筋肉なのです。筋肉が衰えていくと、こういった筋肉の働きが悪くなってしまい、様々な不調を生み出してしまいます。

 

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★筋肉の種類

 

人間の筋肉は640個あると前述しましたが、この筋肉もいくつかの種類に分かれます。筋肉は、たくさんの筋繊維という繊維でできています。そしてこの筋繊維の種類によって、筋肉は骨格筋、平滑筋、心筋(しんきん)の3つに大きく分けられます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

骨格筋

〈特徴〉

・骨について関節を動かす働きがある

使えば肥大し筋力が増加するが、使わないと萎縮し筋力が低下する性質がある

・筋線維に縞模様がある特徴から「横紋筋(おうもんきん)」とも言われる

・意識的に脳から命令を出し筋肉を動かすことができる「随意筋(ずいいきん)」の1つ

・筋線維によって「速筋繊維」「遅筋繊維」に分かれる

■速筋繊維

・瞬発的な動きやスピード、大きなパワーを生み出すことに優れている

・無酸素運動によって生み出され、糖質をエネルギー源としている

・鍛えると太くなる特徴を持っている

■遅筋繊維

・持続性があり、疲労しにくい特徴がある

・有酸素運動によって生み出され、脂質をエネルギー源としている

・太くなりにくい特徴を持っている

 

平滑筋(へいかつきん)

〈特徴〉

・心臓以外の内臓を動かしている(腸や胃の蠕動運動や血管の収縮、子宮の収縮、体液の循環)

・自分の意思では動かすことが出来ない「不随意筋(ふずいいきん)」の1つ

・自律神経系によって支配されている

 

心筋(しんきん)

〈特徴〉

・心臓を動かし、血液を全身に送り出す働きをしている

・自分の意思では動かすことが出来ない「不随意筋」の1つ

筋線維に縞模様がある特徴のある「横紋筋」の1つ

 

筋肉と聞くと、自分で動かすことができる「骨格筋」をイメージしてしまいますが、実は自分の意思で動いていない筋肉が身体には多くあったのですね。

 

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★筋肉をつけるってどういうこと?

 

筋肉の種類や働きを理解したところで「筋肉をつける」というのはどういうことかを考えていきます。「筋肉をつけなきゃ」といってもどういう状態が筋肉がついた状態なのかを理解していかないといけませんよね。筋肉をつけるというのは筋繊維が太くなることを指します。筋肉は筋繊維が束になって成り立っている為、この筋繊維1本1本が太くなることで筋肉が肥大化して、いわゆる「筋肉がついた」という状態になります。ここで筋肉をつけるために大切なのが、筋肉に負荷をかけて筋繊維を損傷させることです。この損傷した状態に、必要な栄養(たんぱく質やアミノ酸)などを補給することで、筋繊維が強くなっていくのです。

加齢によって「筋肉がなくなってしまった」状態というのは、筋肉に負荷をかけることが減って、筋繊維が細くなってしまった又は、筋繊維の数が減ってしまったからです。筋繊維の数が減ってしまったからと言って、筋肉をつけられないわけではありません。残った筋繊維を鍛えて、肥大化することは可能なので安心してください。

私たちの身体を動かしているとても大切な機能「筋肉」を皆さんもしっかり鍛えていきましょう!!

 

(参考)

スポーツ医科学研究所

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