ビジネスマンのバイブルともいえる『7つの習慣』 はじめての方はこちらからどうぞ!
★やるべきことに追われ、心身が疲れたら第3の習慣
小さい子供を持っている働くお父さん方、日々仕事と家庭の両立に追われているのではありませんか?
30代になると、結婚し、子供ができ、人生の新しいステージに突入しますね。
また、仕事もどんどん楽しくなり、任される仕事も増え、残業が増えてくるなんて方も多いでしょう。
子供とも遊んであげたいけど、家庭のために仕事も頑張らなくてはいけない、そうやってどんどん身体に鞭をうって働いているうちに、身体を壊してしまいますよね。
今回は7つの習慣のうちの第3の習慣を通して、色々なことに追われて身体を壊してしまわない方法をご紹介します。
具体例で見てみましょう。
Bさんは32歳の大手銀行で法人営業を担当しています。
28歳で長年付き合った彼女と結婚し、現在に2歳になる子供のパパです。
Bさんは子供ができてからというもの、一戸建ての家を買いたいと思い、家族のために寝る間も惜しんで仕事に励んでいます。
休日は上司や取引先との付き合いもあり、接待に出かけることも多くなりました。
なかなか妻や子供との時間は作れませんでしたが、「自分は家族のために働いているんだ」という思いで、日々過ごしていました。
そんなある日、Bさんは仕事中に過労で倒れてしまい、病院に運ばれてしまいました。
ベッドで目を覚ますと、妻と子供が心配そうな顔で覗き込んでいます。
Bさんがこの時思ったことは、「ああ、久しぶりに家族の顔を見た」ということでした。
それほどまでに、日々仕事だけに追われていたのです。
この事例を見て、皆さんどう思うでしょう。
「家族のためにそこまで身を削って働くBさんが素晴らしい」という考えや「もっと家庭との時間をとるべきだ」「体を壊してしまっては意味ない」など様々だと思います。
Bさんとは違った境遇でも、日々忙しさに追われて、身体を壊すほどという方もいるでしょう。
ではどうやって解決したらいいのでしょうか?
具体的に見てみましょう。
★「緊急ではないが重要なこと」を最優先に考えよう
第3の習慣では、私たちが「やるべきこと」を4つに分類していきます。
これを「人間活動の4つの領域」といいます。
(引用元)https://www.recruit-ms.co.jp/service/seven-habits/column/0000000013.html
この図を見てもわかる通り、私たちが抱える活動はこの4つに分類されます。
皆さんに実践してもらいたいことはただ1つ!
この「緊急ではないが重要である」第Ⅱ領域の活動を増やすことです。
では皆さんに質問です。
①現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの私生活に大きくポジティブな結果をもたらすと思うことを1つ挙げてください
②現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの仕事や専門分野で、ポジティブな結果をもたらすと思うことを1つ挙げてください
多くの人は第Ⅰ領域の活動に注力してしまいます。
なぜなら「これは今しかできない大切なこと」と思ってしまうからです。
しかし、第Ⅰ領域の活動をずっと続けてしまうと、精神的にも肉体的にも限界を迎え、その分休憩が長くなって第Ⅳ領域の活動が増えてしまう「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
統計的にも第Ⅰ領域の活動が多い人は第Ⅳ領域の活動が多くなることが分かっています。
「分かる!」という方も多くいるのではないでしょうか?
そうやって日々を過ごすのではなく「今必ずしもやる必要がないように見えるが、将来自分の役に立つ」、つまり先程の質問の答えとなるような活動にできるだけエネルギーを注いで見てください。
第2の習慣で、自分の本当の価値観を発見できたと思います。
この本当の価値観に近づけるために、自分に本当に必要な活動は何なのか?
もう一度見直してみましょう。
緊急の用事はいつも、私たちの目の前に現れる。緊急の用事ができると俄然張り切る人も少なくない。緊急の用事の中には、楽しいこと、簡単にできること、面白いことも沢山あるからだ。しかしほとんどは重要な用事ではない。
「完訳7つの習慣 人格主義の回復」P.201
★勇気をもって時間の使い方を変えてみよう!
では、Bさんを事例として、第2領域を増やしていきましょう。
Bさんは仕事に復帰する前に、先ほどの質問①②を考えてみました。
そうすると、この2つが見えてきました。
①家族とすごす時間の確保
②経営者の考え方を学ぶこと
そして、今自分は第Ⅰ領域と第Ⅲ領域の活動に追われているということに気付きました。
例えば、会議資料の準備や電話対応、クレーム処理、取引先の接待などです。
これらの仕事に追われてしまっていることで、本当に自分が大切に思っている「家族と幸せな生活を送るために、仕事で活躍できる人になる」という軸からずれてしまっていることを再認識しました。
そこでBさんは自分に2つのルールを決めました。
・土日は仕事を入れずに家族と一緒に過ごす
・週に1回は残業をせずに、経営者の本を読む
これを続けていったところ、このルールを守るために、無駄な接待などを断れるようになり、仕事中も、ただ緊急なだけの仕事を減らすよう工夫するようになりました。
家族との時間を取ることで、仕事のストレスもうまく発散できるようになり、心身ともに健康になりました。
私たちはつい「何が重要か」を忘れてしまいながら、忙しい毎日を過ごしてしまいます。
ピーター・ドラッカーはこう言っています。
私たちは、一年でやれることを多く見積もりすぎている。しかし、五年先に実行可能なことは少なく見積もりすぎている。
「自分の本当の幸せはなにか」を考えて、自分の時間を使うことによって、5年後の人生は全く別物になっていることでしょう。
(参考)
フランクリン・コヴィー「まんがでわかる7つの習慣①③」2014年(宝島社)
スティーブン・R・コヴィー「完訳7つの習慣 人格主義の回復」2015年(キングベアー出版)
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価格:1,620円 |
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