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★ウザい上司が敵である3つのデメリット
若手・中堅社員にとって嫌な上司ランキング上位に上がってくるタイプに、「重箱の隅をつつくような細かい指示をあれこれしてくる人」がいます。
仕事を部下に信頼して任せることができないタイプですね。
(「ウザい上司になってるかも…?」と感じる人は以下の記事も参考にしてみてくださいね)
「あれはどう?」、「これはどう?」といちいち口出ししてくる割に指示が的外れ。
部下も上司に対して鬱陶しいという気持ちを持っているため、「あいつの言うことに従うけど、最低限しか仕事はしない」、「プライベートでは絶対話をしない」などオフィスや居酒屋で同僚と話した経験があるのではないでしょうか。
またそういった話を聞いたことも一度や二度だけではないはずです。
この手の上司の特徴として、部下を自分の支配下に置きたいという独占欲、部下から認められたいという承認欲求が強いのに、それが満たされていないため必要以上に介入してくるという特徴があります。
ではこういった独占欲が強く、部下を信頼して任せられない上司と敵対するデメリットにはどういったものがあるでしょうか。
①モチベーション面
これは言うまでもありませんね。
いちいち口出ししてきて、指示も的外れ。
鬱陶しいと思っているからこそ仕事も楽しくなく、オフィスに行くのも気乗りしない毎日。
こういった反抗的な態度は上司にも伝わるため、上司の接し方もよりしつこく介入してくるようになり、挙げ句の果てには精神的にボロボロになってくる場合もあります。
②スキル面(自分自身の成長)
先述しましたが、この手の上司は逃げれば逃げるほど追ってきます。
そりゃそうですね、独占欲や承認欲求が満たされていないため、その欲求を満たそうと追ってくるわけです。
ただそういう状況で、「あいつの言うことに従うけど、最低限しか仕事はしない」というスタンスで仕事をすると、「指示待ち人間」になり、大切な成長の機会を逃してしまうことがほとんどです。
5年間追いかけてくる上司と一緒にいると、得てして「指示待ち人間」というスタンスになってしまいます。
5年間もそのスタイルではいくら優秀な人でも錆びつきます。
転職してもマネジメントスタイルの違いに苦しみ、結果が出せずノイローゼになってしまうというパターンはとても多いです。
早く見切りをつけるか、序盤に仕事の仕方を変えなければなりませんね。
③給与面
①②両方にも繋がることですが、モチベーションが低いからこそ仕事で結果が出ず、上司からしたら逃げているように見えるので、仕事に対する姿勢などで高い評価をつけることはないです。
つまり「結果も出ていない、態度も悪い」ので給与が上がることはほぼなく、増えた給与で自己投資をするといったことも出来ません。
特別なことがない限りは出世することもないでしょう。
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★「ウザい上司を味方につける」メリットと方法
大きなデメリットを3つ書きましたが、小さなデメリットを挙げたらまだまだあるでしょう。
それだけ上司と敵対関係にあることはデメリットが多いということです。
もちろんウザい上司を味方につけるメリットは先ほどの3点の裏返しになります。
①モチベーション面
仮に指示は的確でないにしても、関係が良好であるため、仕事する上で変な嫌がらせを受けたり、冷たく接してくることはなくなります。
必要以上に介入してくることも。仕事の悩みのほとんどが人間関係であるということを考えると、上司とのリレーションが以前より良くなるだけでもモチベーションは上がるでしょう。
②スキル面(自分自身の成長)
無能で結果も出せないまま上長になっている人は基本いません。
部下に仕事を任せられない、必要以上に介入してしまう上司であっても、プレイヤーとして結果を出したからこそマネジメントをしているわけです。
ウザい上司の懐に入り込んで、自分から相談して指導を受けてみてください。
仮に10指導を受けた内、使えるのが1~2しかなかったとしても、受け身で仕事をしているときは0だったわけなので1~2の分だけ成長できます。
また積極的に仕事をしている姿勢が上司にも伝わるので、「あいつはいつも俺のことを頼りにしている」という満足感を与えられ、上司からの信頼を受けやすくなります。
そうなった時点で上司の欲求は満たされるので、必要以上に介入してくる回数が減ってくるでしょう。
③給与面
上司に指導を仰ぎながら積極的に仕事をしたら、「指示待ち」のまま仕事をしていた頃と比較したら多かれ少なかれ結果は出ます。
仮に出なかったとしても上司からの信頼を得ているので評価には繋がりやすく、それがすなわち給与にも反映されてくるでしょう。
給与が上がるという良いフィードバックを受けたら、誰しも嬉しいものでそれがモチベーションに繋がります。
(ただし金銭によるモチベーションはある一定額を超えるとモチベーションに繋がらないことが、心理学の実験で分かっています。給与が比較的低い若手社員にとってはモチベーションに繋がる可能性が高いです)
このようなメリットがありますが、分かってもウザい上司を味方につけるのは難しいものですね。
逃げれば追いかけてくるこのタイプの上司に対して、どうすれば良好な関係を築けるのでしょうか。
ウザい上司が追いかけてくる前にこっちから追いかける
この手の上司の特徴として、部下を自分の支配下に置きたいという独占欲、部下から認められたいという承認欲求が強いのに、それが満たされていないため必要以上に介入してくるという特徴があります。
逃げれば逃げるほど、追ってきます。
だからこそ追ってくる前に、こちらから追いかけて欲求を満たしてあげるのが良いのです。
『有能な敵』は味方につけてしまえば『有能な味方』です。
ちなみに排除したり、やり込めたりするのはオススメしません。
結果それが成功しても、相手が『敵』である以上リベンジされる可能性が高いです。
だったら効率を考えて、いっそ愛されて味方にするのがいいでしょう。
かのナポレオンの名言にこんなものがあります。
真に恐れるべきは、有能な敵ではなく無能な味方である
物事の捉え方、アプローチの仕方次第で状況はいくらでも好転できます。
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★「ウザい上司を味方につける」実践例
では、仕事での実践例を見ていきましょう。
悪いパターン
(心の声) 部下くん、全然企画書持ってこねーな…
(心の声) よし出来た! 「ウザ部長、出来ました」
(心の声) やっとか…ちゃんと相談しに来いよ。 「全然ダメ。やり直し。フォントもサイズも合ってないし、目次の構成もめちゃくちゃだよ。5W1Hを意識して書いて。そもそも企画書を書くのに、何の相談もないってどういうこと?お前はそういうのめちゃくちゃだよね。こんな仕事の仕方でいいと思ってる?・・・・・・・」 「・・・・・(20分後)・・・ってことだから。一つの目次が出来るたびに必ず報告に来て」
(心の声) 話長いよ…めんどくさ。しかも目次一つ作るたびに持ってくとかマジだるいじゃん 「はい…」
ダメダメですね。
しかしこういったシーンは仕事をしていると日常に溢れていますよね。
自分が当事者ではなくてもこういった説教を受けている同僚や後輩を見ることも。
では先ほどの流れを追いかけるパターンに変えてみましょう!
良いパターン
(心の声) 企画書を出せって言われたから出さないとな〜。色々言われるの面倒だから、先にウザ部長に聞いておこう!あの人頼られるの好きだからな〜 「ウザ部長、企画書の件について相談してもいいですか?」
(心の声) 部下くん、企画書の件覚えてるね。 「いいよ。何?」
(心の声) やっぱ嬉しそう笑 「ウザ部長、企画書の目次なんですけど、こんな感じにしようと思っているのですがどうでしょう?」
(心の声) ダメダメだな。でも早く相談にくるから仕事しやすいわ。信頼して任せられる。 「全然ダメ。5W1Hを意識して書いて。内容はこうするといいよ・・・」 「・・・・・(10分後)・・・ってことだから。あとフォントとサイズは揃えてね。今言った通りにやってみて。困ったら頼ってくれていいけど、あとは部下くんに任せる」
(心の声) やった!しかも任せてくれたし、ありがたい!やっぱ先に聞きに行くのがいいね。どうせだったら今度のA社へのプレゼンについてもアドバイスもらおう。ウザ部長お酒好きだから、飲みに誘ってみよう! 「ありがとうございます!頑張ります!企画書の件とは違うのですが、今度のA社のプレゼンでどうしようか悩んでて…ウザ部長からプレゼンについて教えて欲しいので、今日お時間あったら飲みに行きませんか?」
(心の声) 本当に可愛いやつだな! 「いいよ!行こうか。そしたらそれまでに頑張って企画書終わらせような」
(心の声) ウザ部長、意外にいい人だよな! 「ありがとうございます!頑張ります!」
大小あると思いますが、どんな人でも部下から頼られ、指導して欲しいから飲みに行きませんかと言われるのは嬉しいですよね。
上司も人間です。
上司が行動を起こしてくるのを待つばかりでなく、こちらから行動を起こし懐に入り込んでいくことが出来たら、ウザい上司との人間関係も変わってくるでしょう。
人間関係が変わった頃にはもう『ウザい上司』とは思っていないはずですよ。
人間関係を保ちつつ、いい仕事をするために心理学はとても力になってくれます。
こういったテクニックは頭で理解するだけでなく、実践例や注意点を参考にして、自分でやってみることが大切です。
(参考)
Daigo 「ワンコイン心理術」 2016年(PHP研究所)
Daigo 「最高の結果を出す 心理交渉術」 2016年(徳間書店)
(心の声)
企画書を出せって言われたから出さないとな〜。色々言われるの面倒だから、全部作ってから持って行こう