★毎年目標を立てるだけになっていませんか?
新しい1年が始まり、「よし!今年の目標を立てよう!」と意気込んで目標を立てている方も多いでしょう。
皆さんは今年の目標は既に立てましたか?
新しい1年が始まると気持ちも新しくなり、新たなことに挑戦してみようとか、今年こそは○○達成!とやる気が出ますね。
しかし、皆さん毎年目標を立てて、しっかり達成できていますか?
勿論「私は達成できたから大丈夫!」という人もいると思います。
しかし、皆さんが立てた目標は具体的に将来に繋がっている目標設定になっているでしょうか?
今回はリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんの「仕事のための12の基礎力」という本をもとに、「デキる社会人」になるための適切な目標設定の方法をご紹介していきます。
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★5年後を見据えて、今年1年の具体的目標を設定しよう
まず具体的な目標設定をするために必要なのは、1年間で何をすべきかという目標を明確にすることです。
わたしたちは、1年でやれることを多く見積もりすぎている
しかし、5年先に実行可能なことは少なく見積もりすぎている
ピーター・ドラッガー
というように1年間として目標を考えると、あれもやりたい、これも達成したいと止めどなく願望があふれてきます。
そこで、5年後自分がどうなっているのが理想な姿なのかを考えてみましょう。
そしてそれを実現するための「どうやって?」を考えていきます。
今自分に足りないこと、やらなくちゃいけないことを紙に書き出してみましょう。
そしてそのToDoリストに優先順位をつけていきます。
こうすることで、5年後の理想の姿に向けた、前向きかつ具体的な目標設定をすることが出来るのです。
そしてこの考え方の素晴らしいところは、将来の理想像を思い描いて、それに対して「どうやって?」を考えることで、自分の中に大きなエネルギーと熱意を感じて、自信と動機が生まれるところらしいです。
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★仕事を成功に導く12の基礎力とは
皆さんがそれぞれの目標に向かう為の指標として、今回ご紹介したいのが「12の基礎力」です。
これはリクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんが「仕事で高い成果を上げる」「仕事を楽しむ」ことで評価され続ける為に必要と考える12の基礎力です。
是非自分の現状と当てはめて、5年後どうなっていたいかを考える指標にして下さい。
①反応力(リアクション力)
【定義】相手からの投げかけや言葉に対して、反応していることを相手にわかるように表す力。コミュニケーションの基礎中の基礎。
【この能力がないと】何を考えているかわからない人に見える。情報が集まってこなくなる
②愛嬌力
【定義】柔和な表情や茶目っ気のある笑顔で人を引き付ける力
【この能力がないと】応援してくれる人の数が極端に少なくなる
③楽天力
【定義】仕事にはつきもののストレスに対して、自分に適した処理方法を持ち、戦略的に解消していく力
【この能力がないと】前向きに考えることが出来なくなり、時に病気になることも
④目標発見力
【定義】自らの仕事の目標を自ら提起する力。まず問題を発見し、その解決を目標とすることが一般的
【この能力がないと】上司の指示待ち族になる。問題を表面的にしか見ることが出来ない
⑤継続学習力
【定義】必要なときに必要なことを学習する習慣
【この能力がないと】持っている知識が陳腐化して新しい動向についていけなくなる。知識が増えない
⑥文脈理解力
【定義】背景・文脈の異なる人との間で意見の調整をする力
【この能力がないと】プロジェクトリーダーになれない
⑦専門構築力
【定義】自分独自の強みを計画的に作り上げる力
【この能力がないと】40歳を過ぎても、何も自信をもってできることがないという状態に陥る
⑧人脈開拓力
【定義】ビジネスの仲間や情報源となる人を開拓し、その関係を維持していく力
【この能力がないと】肩書を外したときに何もできない
⑨委任力
【定義】人に仕事を頼み、任せる力
【この能力がないと】全ての仕事を自分で抱え込んでしまい、大きな仕事はできない
⑩相談力(カウンセリング力)
【定義】相談される力。人の話を聞き、一緒に問題を考えていく力
【この能力がないと】相手の価値観を無視して自分の考え方を押し付ける。説教臭くなる
⑪教授力
【定義】自分の持っている知識や技術を人に教え、育てる力
【この能力がないと】自分の知識を後輩や部下に伝えることが出来ない
⑫仲介調整力(コーディネート力)
【定義】物事を調整する力、仲介する力、推進する力
【この能力がないと】大きな仕事を成し遂げることができない
今の自分の現状把握、そして5年後にはどうなっていたいのかイメージできましたか?
目標を立てたら後は行動あるのみです。
人は、責任を取ると決めた時、心のうちで自分の力強さを感じるようになる。
自分の人生をコントロールしていると強く意識できるからだ。
ブライアン・トレーシー
自分の人生に責任を持つことで、将来の自分の理想像に近づけるかが変わってきます。
行動するか、行動しないかも自分の責任次第です。
新年のはじめはまず目標を立てて、責任をもって行動してみましょう。
(参考)
ブライアン・トレーシー「大切なことだけやりなさい」2016年(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
大久保幸夫「仕事のための12の基礎力‐「キャリア」と「能力」の育て方」2004年(日経BP社)
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